最近読んだ本です

(’01、7〜9)

     (’01、4〜6)

    (’01、1〜3)                               HOMEへ

 

十角館の殺人 綾辻行人 再読のはずもまったく覚えておらず。犯人の態度がちょっと腑に落ちなかったところはあったけれど、完全に騙されました。ミステリー読みでありながらこのていたらく。所詮トリックでなくストーリー読みなんですね・・(01,9,28)
私本・イソップ物語 田辺聖子 これは面白かった!イソップの名を借りた社会風刺。やっぱ田辺さんの本は中年になって読んでこそ味があるなぁ 嫌われ者の狼がゼウスの神に逢う場面や、王者獅子やその側近の狐も結局奥さんにはコテンパ、なんて大笑いさ!(01,9,25)
家族場面 筒井康隆 うう〜〜ん、これぞ筒井小説!シュールな短編集は、これは好きな方にしか分かって貰えない、得も言われぬ面白みですなぁ(01,9,23)
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 念願の本書をやっと読むことができた。・・・・・切ない・・
この本、知り合いにすごくファンが多いのだけど、けっこう読み進むのが辛くてどうしようと悩んじゃったくらい。でも最後のついしんにはとうとう泣いてしまった。私は子供達が小さい頃、たくさん抱いてあげただろうか、とそんなことを漠然と繰り返し思ったりした。(01,9,21)
時計館の殺人 綾辻行人 う〜む、館シリーズの中ではなかなかの重量級だなぁ。一番面白かったかも。動機も納得できたし、トリックもさすがでありました、うん。(01,9,18)
○の殺人 我孫子武丸 う〜む・・平たく言うと「ユーモア的文章」が嫌い。なにせトリックより文体や雰囲気で読というむとんでもないミステリー読みなので。ごめんなさい。トリックは(というよりおち?)はなかなか珍しい、と思ったのだけど。(01,9,13)
魔境遊撃隊U 栗本薫 おいおいお〜いおい、なんでもありったって、ありすぎじゃぁ 薫君はかっこよすぎるし(ま、京極堂の関とはもともと違うんだけど)あの恐怖やおぞましさの表現は極めるし・・ ついでにあだだをグインサーガにまで引き込む気か!!(01,9,12)
魔境遊撃隊T 栗本薫 薫るくんてこんなに行動的だっけ?なんかありそうで絶対にないとんでもない世界に填っていくぞ〜(01,9,10)
神々自身 アイザックアシモフ 面白かったぞ〜 こういうの大好き!!!ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞って書いてあったから物理に数学に哲学がふんだんの小難しい小説かと思ったら、とってもロマンティックで人間的なお話。永遠のエネルギーを巡る3つの世界の話だけど、特に地球のパラレル宇宙であるところの3つの性で子供を作る生命体の話がね、なかなか填ってしまうのよねぇ(01,9,7)
奇想、天を動かす 島田荘司 これは・・・えん罪、日本のアジアに対する戦争中の罪、もうとんでもなく重い主題を、またとんでもないトリックでミステリに仕立て上げてしまった小説ですね。マジ、最後では涙がこぼれました・・(01,9,2)
ポワロの事件簿2 アガサクリスリティ 出版社と訳者が違うから「ポワロ登場」でダブっていた作品も違う意味で読めました。でもストーリーはオンナジだったよ⊂(;^^)(01,8,28)
鏡は横にひび割れて アガサクリスリティ 今回のマープルおばさんはとっても老人。でも好奇心と洞察力は相変わらずだけど。気性の激しい美貌の映画女優の周りで起きる殺人事件なんだけど、彼女を取り巻く人間もよう、そしてマープルおばさんの周りいる女性達なんか、ミステリー抜きでもとっても楽しめます(^-^)(01,8,27)
ポワロ登場 アガサクリスリティ 短編だったけど、急ぎすぎてもったいないね。ちょこっとヘイスティングスも活躍が見えてよかったわん。(01,8,20)
不連続殺人事件 坂口安吾 常に引用される天下のミステリー、でも読んだ覚えがあった。登場人物のユニークさと語り口が全然時代を感じさせないね。トリックの妙はもはや語り尽くされているので、言うまでもないでしょう。(01,8,12)
愛の探偵たち アガサクリスリティ 短編集だけど、マープルがたくさん。嬉しいね。小気味よい。
同じストーリーで長編のもののあったりするけど、けっこうロマンティックでシリアス。やっぱり好きです、アガサクリスリティ。(01,8,7)
高砂幻戯 小松左京 再読だね。読んでいくうちに思い出した。でも難しいのよね、この本。日本の伝統芸能や風俗を基本に過去と現在が融合する大分幻想的で、かなりエロティックでもある短編集だけど、能や邦楽の用語もお茶屋の遊びも経験がなくて分からなかったせいかな?(01,8、3)
暗闇坂の人喰いの木 島田荘司 これはまたかなりの趣味モンです・・・・(- -;) えぐいぐろいやばい、3本立て。それにめげずにレオナさんの登場でしょう?なにせ先にレオナ嬢の御手洗追っかけをみているもんでね、な〜るほど、と思ったことです。(01,8,3)
眩暈 島田荘司 まったく眩暈のしそうな内容で、それが立ち直らないままあれよあれよとストーリーは進むし、まったくメニエル病にでもなったようだった。それでもね、薬害、特にポストハーベストとか、詳しいよ、農民あだだは。なんども頷いてしまったのも、本当。まったく島田氏は不思議な方よね。(01,7,28)
迷宮の扉 横溝正史 おや、久々の横溝作品、トリックのどうたらよりも、このおどろどろしてかなり趣味に走っている人物の表現とか、言葉遣いにわくわくしちゃうのよね〜〜〜〜(^m^)(01.7,19)
バートラム・ホテルにて アガサクリスリティ ミスパープルの初期の小説だよね。これは不思議な雰囲気。最初はとってもお気に入りだったホテルが読んでいるだんだん胡散臭くなってくるんだよ。もう犯人がだれでも、どうでもいい感じ。(01,7,15)
女の居酒屋 田辺聖子 へいへい、久々の聖子様のかもかのエッセイ。大分前に書かれたものなので、15年もたっていた今読むのも、なかなか面白いよ。オトコとオンナはあんまり変わらないよね。でも親子関係は変わってしまったかも。(01,7,12)
木星買います アイザックアシモフ 「サリー・・」と同じ系統の短編集。短編はよいのだけれど、頭の切り替えがついていなかくて、読むのに時間が掛かっちゃう。
最後の作品「光の韻律」は「はだかの太陽」を思いだして、また何か長編が読みたいなぁ あと「木星買います」がすごくしゃれてて好きだった。フレドリックブラウンにも星を広告塔使う短編があったっけ。ショートショートもいいよねぇ(01,7,8)
サリーはわが恋人 アイザックアシモフ な〜んかうまくごまかされた気がするアシモフ先生の短編集。すべての作品にご本人の解説がついているのがまたおかしくも面白い。特にすきだったのが「もし万一」あまたの作品の中で唯一のラヴストーリーというだけあって、ちょっと嬉しくなりました(^-^)(01,7,4)