最近読んだ本です
(’01、4〜6)

 

   (’01、1〜3)                               HOMEへ

出雲伝説7/8の殺人 島田荘司 初期の頃のバリバリ時刻表とアリバイ崩しのミステリー。面白かったけど、島田さんでなくてもいい気がして、やっぱり御手洗さんと石岡君が恋しい・・・・(01,6,30)
ハネムーン 吉本ばなな うう〜 相変わらず不思議な空間だね。とびきりの恋愛というのじゃないけど、そばにいることの必然性に心が安まる、というか。ただこういう感情はみんな持っていると思うのけど経済的になりゆかないのが現実なの。だからその想いに蓋をして好きでもない仕事を黙々とやるしかない日常なんだもの。私の人生にもこんな時間があればいいのに、と思ってしまうよ、もうそんな年でもないけど。(01,6,27)
薔薇の殺意 ルース・レンデル これが意外とおもしろい!時代はクリスティオバサンよりはずっと下り、検死官ケイよりはぐっと遡る、1970年代かな。田舎の地道な警部とその周りの人々がけっこう普通に謎っぽくて、マットウに面白かったのよん(01,6,26)
漱石と倫敦ミイラ殺人事件 島田荘司 これはいい小説でしたねぇ(^-^)漱石とドイルの書体のパロディってことさえ忘れて、本物が書いた気になって読んでいました。だけどなにより、最後の別れのシーンが優しくてねぇ・・泣きそうになりましたよ。島田さんてこんな暖かさも持っていらっしゃる方なのね・・・より愛してしまうわ・・(01,6,24)
風の手のひら 俵万智 なんでもない言葉で心情と情景を表してしまうこの方。これでいてなかなか色っぽい短歌も多いんですよね、ドキドキしてしまう。(01,6,21)
ら抜き言葉殺人事件 島田荘司 う〜ん、犯行の内容もさることながら、被害者の作家を描く文章になんか初めて島田さん個人の考え方に触れた気がしました。なかなかご自分を出されない方でしょ?また惚れ直しかも ☆ ̄(>。☆)(01,6,19)
Yの構図 島田荘司 これは切ない・・・ 中学生とかが出てくるとけっこうビビリながら読んでしまうのです。私も親のはしくれであれば・・・(01,6,18)
幽体離脱殺人事件 島田荘司 ・・・・・私はダメだんす、この本は。やっとの思いで斜めに読み終わり、ほっとしたくらい。ほんと島田さんの女性観、人生観ってどんなんだろう。腹の中、覗いてみたいよ。(01,6,17)
龍臥亭事件(下) 島田荘司 ああ、ミチさんのお名前は「加納通子」でした・・・
こうやって「涙流れるままに」にひっぱり込まれてしまうんだね・・でも和巳ちゃん、とにかくあんただってオトコだよ、それに涙した・・ (01,6,15)
龍臥亭事件(上) 島田荘司 石岡和巳!しっかりするんだ!!!!って、ほんとに応援したくなるね。けっこう重いはずの内容だけど、和巳ちゃん(ちゃんだとさ!おじさんなのに!)の語りだと朴訥としていて、けっこう人情味に溢れてしまうのが不思議。ここに御手洗がいたら、もう少しビョーキなんだけさ。(01,6,12)
警告 パトリシア コールウェン なんだかねぇ、女性の敵はやっぱり女性かい、ってな感じ。ま、ケイの新しい恋のちょっぴりだけ覗かせてくれるので、ヨシとするか。だけどマリーノの執着ぶり、ルーシーの暴走ぶり・・相変わらず頭が痛くなるような展開なんだよ・・・(01,6,9)
水車館の殺人 綾辻行人 初期の頃の綾辻さんの作品ですね。犯人はなんとなく見当つきつつも、最後がああくるとは思いませんでした。あだだは社会派と呼ばれるものより、こういった本格が好きですね。(01,6,3)
迷路館の殺人 綾辻行人 再読でした(^^ゞ 読んでる途中で、あれ、昔読んだような気が・・・なんて、せいぜいこんな人です→あだだ(;^_^A で、なんとなく犯人が分かったつもりでいたのに、あんな大どんでん返しがあったんですねぇ・・そう「島田潔」のこともですけど。
でもって、島田さんの御手洗モノが恋しくなってしょうがないあだだなのでした。(゜o゜)\(-_-)オイ   (01,6,5)
旅のラゴス 筒井康隆 うう〜ん、意外と意外な筒井本。でも面白かった。すごく淡々としていて、でもだんだん上にあがって行く興奮があるの。うう〜ん、不思議な本だった・・(01,5,28)
市長お電話です 草上仁 この人の短編好きなんです。なかなか中古屋さんでは遭遇しないけれども。今回もありましたね、ロマンティックな作品が。前に読んだ「ゆっくりと南へ」も、妙に心に残ったし、なかなかタイプです。(01,5,27)
幸福の手紙 内田康夫 もう3度目なんですけどね、不幸の手紙と半分の馬のイメージしか残っていなかった。でも、この終わり方はある意味今後の内田作品を暗示しているようでもありましたね。(01,5,25)
アムリタ(下) 吉本ばなな いろんな人が入れ替わり立ち替わり出てくるね。でも誰の能力も関係ないや。生きてるってことは、自分にどんな才能があってもそういうことだもの。あだだは幸せな人間なんだな、って感じただけもいいかな?(01,5,21)
アムリタ(上) 吉本ばなな 再読なんだけど、サイパンでのイメージしかなかった。でも読んでみたら、こんなにいろいろな切なさを背負っていたのか、朔美は・・・ って、まるで初めて読んだ小説のように泣きたくなりました。(01,5,18)
業火 パトリシア コールウェン な、なんじゃぁこりゃ〜!許さねーぞ!こんなことがあっていいのかぁ!!
・・ま、読者が怒ってもしょうがない、っちゅうことで気を取り直して。40代のあだだにとっては、ケイのオンナである部分がほんとにアメリカ的、って気はするね。仕事はある程度しんどくても責任あるし力もあるし、と割り切れるけど、愛とかになるともう気力はないだろうね、って確信できるよ。ルーシーに対する親のような愛情の方がよく分かる。(だから彼女の新しい上司にやきもちを妬く気持ちもね。)それにしてもルーシーとの関係が泣けちゃうほど大人同士のいい雰囲気になった。キャリーにはほんとにうんざりだけど。(01,5,17)
接触 パトリシア コールウェン なんだ〜今度はウイルスだぞ〜〜 読んでて息苦しくなってくるよ。犯人が近い人物だって感じていたから、ウイルスの研究所で案内されている間にも(この人じゃないかしら)ってドキドキしていたよ。最後はまた取っ組み合いでもやるかとこれまた心配しなくちゃならないし、若くもないケイだけど、まぁよく頑張る。
ちょっとゲイがやたら出てくる気がするのは、勘ぐりすぎかなぁ。ゲイに偏見はないつもりだけど、絶対量が多くない??それともこれくらいが現実なのかなぁ(01.5.6)
死因 パトリシア コールウェン あんまり続くと、こっちも熱が出そう。たばこ、なんだか吸う気が失せて一本しか吸えなかった(^^ゞ (ま、普段から多くはないけど)今回は水に潜るケイ、ロボットを開発運転するルーシー、と一段と活動的。宗教や政治が絡むとちょっと引いてしまいたくなるけど、まぁ読む方も頑張りました。ルーシーとジャネットのことはなかなか女流作家は書かないよね、これも考えさせられます。(01,5,4)
私刑 パトリシア コールウェン 一日で読んでしまいました。もちろん仕事があったので、仕事前、昼休み、仕事帰り、夜の時間帯です。うう、どんどん追いかけっこがきつくなるねぇ。単発だったら絶対読まないタイプの小説だけどシリーズものだとつい引っぱられてしまう。ルーシーが逞しくなったことがなにより。(その分心配も増えるけど)それにしても犯人の家族たちの悲劇にはなんて言っていいやらね。実際にはこういうタイプの犯罪は絶対に起こって欲しくないものです。最近の日本の犯罪もずいぶんと短絡的で浅はかだけどね。(01,5,2)
死体農場 パトリシア コールウェン 立て続けに読んでしまいましたねぇ。なにせ、ベントンとのことが気になるんで、これを飛び越える訳にはいかなかった(^^ゞ
今回はルーシーとの関係、そして妹のドロシーのこと、なんちゅうか一人の母親としてなんともしんどい想いで読んでしまいました。ああ、それにしても証拠死体に引き続き、ケイはまた犯人を撃ち殺してしまったよ。そりゃ確かに正当防衛だけど、これには慣れないし感激しないよ〜(01.5,1)
証拠死体 パトリシア コールウェン これは検死官シリーズの2作目なわけね。マークが実はFBIだった、なんていうのはロマンティックでいいけれど、ストーカーの怖さとか悪徳弁護士の嫌らしさなんていうのは、もうどういっていいかわからないね。でも、なんでケイはこんなに犯人を呼ぶんだろうかねぇ(01,4,29)
ハリー・ポッターと賢者の石 J、Kローリング これがあなた、面白いのなんのって!設定は魔法使いだけど、人が育っていく過程の本質に溢れているほんとにいい本だぁもっとも貸してれた友人は「たいしたことない」って言ってたけどね。私はおもしろくって、一晩で読んじゃったよ!(01,4,27)
青列車の謎 アガサクリスリティ ポワロも自称は老人だけど、なかなか若々しく行動的で、アガサクリスリティおばさんもきっと若かったんだろうね。登場人物もそれぞれみんな個性的で、とってもロマンティックでした。・・殺人事件にロマンもへったくれもない、とはおっしゃらないで(^^ゞ (01,4,25)
奇妙な妻 眉村卓 ●再読 ううう、短編集なんだけど、どれもれも問題ふっといてぶちっと終わっちゃう、ちゅうけっこう暗めのショートショートばっかり。不景気な今にあんまりぴったりの雰囲気で、ちょっと気が滅入っちゃうぞ〜(01,4,22)
クリスチィ短編全集5 アガサクリスリティ おお、ポワロの灰色の頭脳4連発。ちょっと小粋でどんでん返し満載の心理推理もの、楽しめましたよ〜 どこもかしこもアガサクリスリティ、ぎっしりって感じでしたよ(01,4,20)
真犯人 パトリシア コールウェン 検死官シリーズの第4弾!!面白かった、ほんとにとっても!指紋が入れ替わっているなどの謎もそうだけれど、やっぱりケイの周囲の人間関係が心を惹くのよね。マリーノ、ベントン、一作目にはどうもよそよそしかった彼たちは、今はケイの大事な友人達だし、姪のルーシーも素敵な女性になって、ちゃんとケイおばさんとやり合う。最後に亡くなったマックへの想い、それを諭す元は大っきらいだった教授であるところの弁護士との心の交流・・・そういうのが好きなんだ、トリックより。これは次の作品も探さなくちゃね・・(01,4,18)
悪魔のトリル 高橋克彦 うう、これは恐かったぞ。伝奇ものというより完璧ホラーだ。このタイプはもう読まなくてもいいかも、ホラー嫌いだし・・と言いつつ全部読んだ(01,4,14)
遺留品 パトリシア コールウェン 検死官シリーズの第3弾だけど、面白かった!相変わらず周りの渦巻くいろんな思惑は鬱陶しいながら、みんな真摯だし、殺人犯を探すという意識は一緒だし、しょうがないこともあると思います。仕事に対する意識やそこで関わる人間関係は、これは私たちの年代だからこそ分かる、ってことがたくさんあって、それもまた読み応えのあるところだと思います。創作とはいえ、シビアな小説ですよね。(01,4,12)
星の塔 高橋克彦 お得意のホラー短編集。大好きなんだけど、ちょっと恐かった・・
でも岩手秋田青森・・東北の昔が主題になっているこの方の小説はどれもこれも面白いよね(01,4,8)
神変まだら蜘蛛 栗本薫 いんやぁこてこての時代もの、な上に、美しすぎる男装の女性、女装のお小姓、念友やら岡惚れやらの上に蜘蛛の彫り物、埋蔵金、キリシタンも絡んで、もうどうにも妖しすぎる〜〜さすがは栗本様!!(01,4,5)
人間みな病気 筒井康隆選
日本ペンクラブ編
谷崎潤一郎、内田百聞、坂口安吾、遠藤周作、などお歴々のちょっと変な話がたくさん! 筒井さんの「ポルノ惑星のサルモネラ人間」はもちろん大好きで何度も読んでいるのだけど、なかでも群を抜いて面白かったのが島田雅彦「未確認尾行物体」・・・
これ、ストーカーの話っていうか、死に向かっている若い人が一人の医師をターゲットにしてなんとか自分を印象づけようと徹底的につきまとって、その医師は離婚はするわ、病院ではへんな噂が流れる、どうしてもその若者(そんなに若くもないかな)許せなかったんだけど、最後はなんとなく気持ちが通じて だけど結果は・・・・     
それが切なくてねぇ・・・・ (01,4,3)