最近読んだ本です
(’01、1〜)

        (00,7〜12)                                                    HOMEへ

終わりなき夜に生まれつく アガサクリスティ ・・・暗い・・ もしかしてそんな結果にはならないよね、という一番不得意な結果になってしまったこと、なんとも悔しいやら腹立たしいやら・・・ クリスティおばさんはお気に入りのようですがね、私には辛いわ(01,3,31)
巡回洗脳班 かんべむさし なんちゅうかかんちゅうか・・・ SFショートショートだけど、けっこう現実的なちょっと隣のパラレルワールドの世界って感じ。あたしはそこには行かなくてもいいかも。(01,3,28)
星封陣 高橋克彦 およよよよ〜 大御所の荒唐無稽大スペクタクル!ストーリーにはびっくり仰天だったけど、遺跡のこと、東北人のルーツ、キリストの復活についても説得力があったなぁ。それに政治的駆け引きも、さすがに「炎立つ」と言ったところ。面白うございました。(01,3,25)
銀閣寺の惨劇 吉村達也 今回は日本人のスタンスについての蘊蓄であった。で、例の金閣寺との関連というのは、結婚を決めた二人が実は実の兄妹であった、という人生の悪意、ってこと??(01,3,16)
金閣寺の惨劇 吉村達也 家族のあり方と子供の成長、それから1950年代の懐かしいテレビ番組のこと(ちょっと私には10年くらい早い感じで分からなかったけれど)が盛りだくさんで、普通のミステリーではなかったですね。トリックとしては奇抜でしたけど、なにせ母親のインパクトがあまりに強くて、いやはや・・(01,3,14)
三毛猫ホームズの登山列車 赤川次郎 たまには赤川さんのホームズものでも、と手に取ったけれど、安定していますよね、この方の作品は。たまにホラーっぽいのにあたるのが恐いんだけど、いつものメンバーで今回は海外での殺人事件。犯人がこんなところまで来ていた、ちゅうのが大穴でしたね。(01,3,12)
奥入瀬・十和田湖殺人事件 津村秀介 読みやすかったけど、初めから殺人の日時を意識的にまちがわせようとしてるなぁ、とか、背格好が似すぎてる、替え玉では・・とか
あだだにもバレバレでちょっと寂しかった・・
アリバイ崩しはたいしたものかもしれないけれど、なにせ面倒なところは斜めに読む、というトリックの作り甲斐のない読み手なので、すんまそん。(01,3,10)
卒業(花月雪殺人ゲーム) 東野圭吾 面白かったけど、後味があんまりよくないんですよね・・「放課後」もそうなんですけど・・・
ま、東野作品がその後とんでもなく幅広いジャンルのミステリーを描いていると思えば、こだわることもないのですが。(01,3,8)
人を呑むホテル 夏樹静子 うう〜ん、さすがは女流作家。実は最初の犯人は初めの章((ホテルでの会話)でなんとなく分かってしまった。でもそれだけじゃないのよね。恋人たちの心の動き、それぞれの夫婦のありかた・・・ 面白かったよ〜(01,3,6)
ウインクで乾杯 東野圭吾 久々の東野さん、なにせ読んでみるまでどういうタイプか分からない作風なので、今回は題名で勝手に赤川氏風なユーモアキャピキャピモノくらいに想像してたけど、かなり本格的なトリックの刑事ものでした。主役のコンパニオンの女性もなかなか元気がよくて、面白い作品でした。(01.3.4)
死者のあやまち アガサクリスティ またまたまた読んでしまった、ポアロ。でも読み始めて気がついたけど、この本、あるかも知れない、以前にも読んでるよぉ・・
それなのに犯人が誰かすっかり忘れているところが私らしいや(^^ゞ
それにしてもクリスティによく出てくる「重婚」のこと。それってそんなに簡単で、それから罪が重いの?日本ではちょっと考えられない気がするんだけど・・(01,3,2)
大空の死 アガサクリスティ また続けて読んでしまった、ポアロ、ジャップのコンビ。「愛国殺人」と雰囲気はそっくりね。結婚や重婚、恋愛、そして最大の動機はお金、というクリスティおばさま、説得力ありますよね。(01,2,27)
愛国殺人 アガサクリスティ ヘインスティングスのいないポアロだったけれど、この作品はなかなか犯人の想像がつかなくて、最後までワジワジした。今回は高ピーな女性たちは少なかったけど、犯人の視点がだんだん傲慢になっていくのが、さすがに人生を重ねているクリスティおばさまだね。たくさんの作品を残してくださっているので当分幸福ね(01,2,24)
俺はロンメルだ かんべむさし これはまたハチャメチャの大笑いSFでした!もちろんかんべ作品はけっこう読んでいるし、筒井党ですからなんの違和感もないのですが、発想がぶっ飛んでてその割にサラリーマンの哀愁なんかもしみじみとひょうげんされててその割に(☆/(x。x) )終盤の投げやりっちゅうか、いきなり終わるあたりもまたよし。同氏の作品でも特に好きです。それにしても20年も前の作品だとはねぇ・・(01,2,18)
皇女の霊柩 内田康夫 センセはやっぱりセンセ・・というわけで再読ながら、また楽しみました。歴史のロマンあり、男女の痴情のもつれありの盛りだくさんの内容は、やっぱりいいですね〜 (01,2,15)
ユタの愛した探偵 内田康夫 久々のセンセの作品、今回はちょっとだけセンセもお持ちかと思われる予知能力を持つユタが出てきましたが、そんな能力を抜きにしても十分に魅力的なヒロインでした・・結末もいかにも浅見らしい曖昧さ。ま、そこが好きなんですけどね。だけど、島田作品の後の、光彦さんの人畜無害ぶりはむしろ寂しかったりします。
・・・光彦さん、もう結婚したっていいのよ。そのあとでいくらでも不倫ができきるでしょう??⊂(;^^)=○()/>.<)/ (01.2.13)
サテンのマーメイド 島田荘司 やっぱり彼はゲイだと疑われてもしょうがないです。
縦から読んでも斜めから読んでも、こんなにすてきな
(ほんとに絵に描いたような理想的な)女性が出てくるのに
最後は黄泉の国へ送っちゃいました。
最後まで名前の出てこない「私立探偵」が誰より愛着を持っているのは彼自身とどうしようもないアル中の友人、刑事・・・
また、何より憎んでいるのも同じ社会のオトコども。
ここにいる女たちは女であるがゆえにいくら頑張っても
色合いでしかないんですね、彼にとっては。(01,2,12)
御手洗潔のパロディサイト事件(下) 島田荘司 おもしろかったぁ!最初の「シリウスの雫」からして不思議な雰囲気で古代の人達の願いを伝えているし、次の「愚かな深海魚は幻影の海で泳ぐ」では一途な石岡君に泣いてしまった・・ そうこうしての最後の解決編、今回は石岡君、渋かったねぇ、感動しちゃったよぉ
 これが島田さんか、またまた心動かされるあだだ・・(01,2,10)
Pの密室 島田荘司 むむむ、幼稚園と小学校のキヨシくん。すでに世間に浮いてしまって孤高の人生だったのね。すべて分かっているのに幼すぎて説得力がない、って小説によくあるけど、泣きたくなってしまいますね。
ま、それはさておきキヨシくんを育ててくれた伯母、友達えりこちゃんの母親をあんな風に書いてしまう島田さん、そして犯人側(P・・)の事情をああ表現する島田さん・・・ ますます謎の作家になってしまいました、あだだの中では(01,2,7)
水晶のピラミッド 島田荘司 うわぁ、もうここまで書くかい、島田さん!ピラミッドの解説あり、SF的半魚人の登場あり、ハリウッドの映画製作の模様あり、なんたってレオナさんの圧倒的御手洗崇拝があり・・・(ま、それにしたって、普通ああいうことは口にできないと思いますがね、とくにああいうシチュエーションでは。)それに最後のどんでん返しでしょ。あれで、とんでも無いトリックものから、まぁ心理モノとして落ち着いたというか・・
いやはや、ますます御手洗に惚れてしまう>自分・・(01,2,3)
翼のある闇 摩耶雄嵩 これはこれは・・・ なんと言っても最後の大どんでん返し(というよりも謎解き)がいかにもデビュー作、って感じね。ちょっとシリーズものにはなれないくらいのなんでもありの骨肉モノでした。文体にいまい着いていけなかった作品ですが、最新作はどうでしょうか?(01,1,29)
リスタデール卿の謎 アガサクリスティ これはまたクリスティおばさんのおとぎ話短編集ってとこかな。お金と美貌と身分と結婚なんかがどっさり詰まった、時代的なイギリス寓話でした。私的にはちょっと違うけれどね。(01,1,20)
御手洗潔のパロディサイト事件(上) 島田荘司 うわぁ、パロディのサイトからたくさん集めた小説っちゅう設定を全部自分で書いてしまう島田さんてなんなんじゃぁ〜〜〜
ほんとに石岡君と御手洗さんてアブナイくらい仲良く描かれているのが、かえってパロディっぽくて笑っちゃうけど、内容はバラエティに富んでいてほんとに凄いですよ。(01,1,16)
鄙の記憶 内田康夫 そりゃ秋田県人はオバカさんさ、って感じ。だけど人を殺してもどこか憎めない・・・センセはそんな風に書いてくださるよ、犯人でも。警察とか体制側にはすぐに巻かれてなーなー、かなりいい加減、とも書かれるけどね。←特に「秋田殺人事件」なんか。再読です。(01,1,1)
はだかの太陽 アイザック
アシモフ
再読だけれどもすっかり忘れていたねぇ。スペースオペラでロボットがたくさん出て来るんだけれども、とても人間的な話だよね。人と人の関係をもっと考えなくては、と思ったのでした。面白いのは言うまでもないけどね。(01,1,4)