最近読んだ本です

(’03,10〜12)  

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蝶たちの迷宮 篠田秀幸 う〜む、難解でありますな。言わんとするところは雰囲気では分かるけど、なかなか言葉にはできない。大学紛争と家庭内暴力、そして自殺願望というけっこう重たい内容の中で、分裂症がメインなのでしょうか??いずれ私は、大Aと小Aの距離がとても近いので、向こうが恋しいことはあっても自分はどこまでも自分なのです。こんなに不安定だと思ってる私、実は安定しているのでしょうか??
魚藍観音記 筒井康隆 短編集でありますが、表題の一作目が〜〜〜〜(O.O;)(oo;)
そんじょそこらにない、超パワフル超スケールのポルノ小説であります!孫悟空が観音様により1000年の童貞に終止符を打つのでありますが、それがま〜〜ったく全編具体的に書かれておりますです、はい、微に入り細にいり・・それを見ながら何度もひとりでイッてしまう猪八戒・・雰囲気で集まるたくさんのデバ亀神々、話だけで13回イク三蔵法師・・・ ええ、さすがに筒井さんでした。あれだけの作家が本気でえっちを表現すると、ああなるのである!と。ε=(/。\;)
うちの亭主、小説は読まないオトコですが、挿絵一個ない活字だけの小説で、50オトコがヒトリでイキました。そのくらいすごいです。(はい、もち実験を仕掛けたのは私ですのよ、おほほほ⊂(;^^)=○()/>.<)/  )
新 天狼星 
ヴァンパイア(下)
栗本薫 それが、こんな終わり方かい!!!それじゃダメだよぉ 晶が違う方向に行ってしまう!!!!!
 ってわけで、もう一度ゾディアック(6)を読み返してほっとしたオバサンです。伊集院さん、頼みますよ、もう〜〜
って、一番おたの申しますのは栗本さんかしら・・
新 天狼星 
ヴァンパイア(上)
栗本薫 竜崎晶クンの一人称によるゾディアック事件。伊集院さんの視点とは、ちょっとだけ違うけど、顔に似合わず男気のある晶クンだから、めきめきメジャーになるのは嬉しいのよ。オバサンは(^_^)応援してるからねっ!!
真・天狼星 
   ゾディアック 6
栗本薫 ゾディアックに見込まれた晶を助けるために、ついにシリウスに応援を求める伊集院。そしてゾディアックビルでの、ケイ(ルシファーと言うべきか)シリウス、晶の違う人格、そしてもう一人のケイ、刃根、伊集院・・・もはや多重人格は乱れ飛び、首は飛び、カードは舞い、伊集院はシリウスと語り〜〜〜〜 もうシッチャカメっチャカ!だから栗本さんて好き!!!
 多重人格を伊集院に導かれながら自分の中の光で克服しようとする晶、やっぱ惹かれる・・・でもアトムくんの健全さが一番ほっとするし・・
 6冊読むのに10日掛かりました。絵空事とは言え、ほんとにこれからの社会の行方を暗示してるような6冊です。
伊集院の言葉は栗本氏の代弁だと思うのは、栗本氏が私とまったく同年代の母親でもあるからです。・・すんごく最近の犯罪が気になってくる、けっこう重たいシリーズなんですよ・・
真・天狼星 
   ゾディアック 5
栗本薫 ヴァンパイアの本拠地に貫徹で援交(??)しながら乗り込んだ伊集院。すごいぞ!ヴァンパイアの二人の「ケイ」!
・・・ってこの中で繰り返し伊集院が呟くのが、社会の変化が生み出す新しいタイプの犯罪のこと・・・ 
現実の犯罪の低年齢化、コドモっぽさ、ゲーム感覚で被害者を無人格な人形のようにしか扱えないモラル・・そんなことにつくづく嘆息しています。伊集院さんが自分を年寄りだと思ってしまうくらい、(そして私が自分をそう思うように)今の犯罪は、何かが壊れてしまっています。動機がゲーム、なんて許せますか!!人間を傷つけるのに!!
真・天狼星 
   ゾディアック 4
栗本薫 ゾディアックカード、そしてゾディアックというバンドの音楽、そこに潜むゲームとしての猟奇的殺人、チャイルデッシュな発想、サブリミナル効果、ウエブ、インターネット・・・・
伊集院がハッチャキになってる探っているまに、好奇心の固まりの晶子猫ちゃんの周りには、刃根とシリウスの影が・・
真・天狼星 
   ゾディアック 3
栗本薫 「炎のポセイドニア」の開幕〜〜 晶クン、かっこよすぎ!れすり〜すぎ!!(ごめん、ただのビョーキです(;^_^A )
栗本氏は、この章のために舞台を一本作られました!!
真・天狼星 
   ゾディアック 2
栗本薫 れすり〜のごとき((x_x) ☆\(^^;))すっごい美貌とオーラと凄惨な過去と特別な精神も持った役者の卵晶の周りは過保護なオトナだらけ?? その一方アメリカのビッグ・アップル・ヴァンパイア事件と東京ヴァンパイア事件とを結ぶ女性が晶とも掛かりがあることが分かり、青ざめる伊集院〜〜
真・天狼星 
   ゾディアック 1
栗本薫 伊集院さん、アトムくん、いい青年になりましたね〜〜
な〜んて言ってる間に、東京ヴァンパイア事件と、ゾディアックカード、そして竜崎晶クンの登場〜〜
謎のギャラリー
  名作博本館
北村薫 北村氏オススメの怖い話、愛の話、謎の話を編集者氏との対談しています。古典から中国、ヨーロッパの作品、もうとんでもなく広範囲の小説が出てきます。それなのに、何一つ読んでいない私って・・・・ 北村氏の読書暦って、どうなってんでしょ!
銀河郵便は”愛”を運ぶ 大原まり子 きゃ〜〜 これは趣味!まったく趣味モノ!この嬉しさと言ったらとんでもないですヽ(≧▽≦)ノ
辺境の宇宙に郵便物を運ぶ、屈折した中年と、徹底的に美的な両性具のセクサロイド(そのくせ、意地でも女性形にならない)そして女性型宇宙船の珍道中のシリーズだけど〜〜 
もう、肉体関係以外のすべてで”愛”し合ってる男性(?)二人の微妙な駆け引き、そしてクラムジーのとてつもない美しさ(外見、内面ともにね)これにすっかりやられてしまいました。まさか15年も前の作品とは夢にも思いませんでした。
スイート・ホーム
     殺人事件
クレイグ・ライス ミステリーあり、ロマンスありの、さすがは女流作家!というミステリだったけれど、主役の子供たちが私にはやっぱり騒がしすぎました(;^_^A  とても個性的で母親思いの3兄弟だけど、一々末っ子に話の腰を折られるのがたまらない(ごめんね) それからあまりにも家事ができすぎで、母親を認め過ぎ!(と言いつつも単純に嬉しくなったりもしたのだけど、現実を知っているからちょっと絵空事過ぎると 。(確かに絵空事ではあるけど(;^_^A  )
それ以外はとっても面白かった!!!!ほんとに女性向き!
ロマンチックで微笑ましくて(^-^) 初めて読んだ作家さんだけど、これはナカナカの方かも。
美の神たちの叛乱 連城三紀彦 これはまた騙し絵のごとき絢爛たる本物の贋作の本物(??(O.O;)(oo;)  ) 殺人事件があり、東洋人に化けたフランス女性あし、女装の美男子あり、ルノワールの贋作画家があり、美しい老嬢あり、愛のもつれがあり・・もう何がなにやら・・・そして騙されていると知りつつ、連城氏の美学に惹かれるのです。
Zの悲劇 エラリークィーン おっと、ダメかも(;^_^A  訳者さんもちょっとポキポキしてるし、殺人の動機もこれじゃ小説じゃないだろ、と。ワトソン的サム嬢もちょっと鼻につくし、謎解きもそんなに説得力あるか??と。古典のはずなのに、すっごく有名な話なのに、こんなんでよいの??
茶色の服の男 アガサクリスティー すっごい冒険小説!? 貧乏考古学者の娘のロマンティックな追いかけっこ。最後は、やっぱりラブラブです。女史だな〜〜
第三の女 アガサクリスティー ’00に読んでいましたが、けっこう違うんですよね・・ 最後まで思い出しもしませんでした。訳が違うのか、感じ方が違うのか・・
でも、最後の達成感(やった〜感??)はさすがに女史です。
見えない女 島田荘司 インドネシア、パリ、ベルリンを廻る旅で出会った女性たち・・・いやぁ、けっこうこってりです。深いですよ、島田さん!美しくも切なく悲しい女性たちに出会えました・・
銀河ネットワークで
歌を歌ったクジラ
大原まり子 不思議な気持ちになる短編集。いかにも若い女性らしい作品群だが、初めての方なので文体に今ひとつ馴染めない。内容は文体ほどには重たくないけど、けっこう暗い表現だよなぁ、と思う。

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