最近読んだ本です

(’03,7〜 )  

(’03、4〜6)                    HOMEへ

バグダットの秘密 アガサクリスティー 一応スパイ小説のジャンルだけど、やっぱ面白いのね!ヴィクトリアの元気さと臨機応変さと、幸運と、そして恋模様(^_^) 嬉しくて、やっぱり最後は読み返してしまったわん。(9、20)
天国への階段 栗本薫 これも若い頃の短編集だけど、40代の女優が自殺をする話が表題。その理由を取りざたす巷の噂・・あ〜あ、なんでこんな小説にばっかりぶち当たってしまうかな〜(でも面白いのよね、栗本作品。大好き!)(9,12) 
心中天浦島 栗本薫 SF系の短編集だけど、う〜ん、若いね。終わり方なんて、若くなければ書けない感じ。でもって最初の「遥かな草原に」なんて、惑星探査で出会った宇宙生物を可愛がるありさまは、まるでれすりーを思う私たちのそもの・・なんで栗本さんて、れすりーと重なるんだろう。(9,10)
ペルシャ猫を抱く女 横溝正史 短編集で金田一さんは欠片も出てこない。その分心理描写がいっぱいの、乱歩の短編を読んでるような作品でした。文体はあくまで横溝的でしたが(9,6)
屋根裏の少女 赤川次郎 赤川氏独特のホラーっぽさが、今回は得体の知れない不気味さでなくて、説得力になっていた。それにいわゆるユーモアものでもないし、重ための最後にはなってるけど、ま、楽しんで読めました。(9,4)
ミーハーこの立場なき人々 野田秀樹 ただ「ミーハー」って題名に引かれて買ったのが、けっこうとんでもない小説(?)だった。野田さんてこんな文章書く人だったのね。なにはともあれ「覆水と親不孝は盆に返らず」の一行に深く感動いたしました。(ハイ、車で15分の距離の実家に8ヶ月足を踏み入れておりません親不孝は私です)(9,2)
秋田新幹線「こまち」殺人事件 西村京太郎 西村さんは肩が凝らないので好き。新聞記事を読んでるみたいにあっさりしてて。でもって舞台が秋田だし・・と広げてみたらば、けっこう今回は重量感がありまして、女性の生き方やら、選挙のことやら、後半まで動機が分からない、という面白さもありました。読み応えありました。(8,30)
天国からの銃弾 島田荘司 短編と中編の全3作品が載ってる。きわどい人間関係だけど、根っこにあるのが優しさだから、読んでて辛くない。最後は嬉しい。やっぱり島田氏だと思う。(8,28)
明日という過去に 連城三紀彦 これはこれは・・ダブル不倫の妻同士の書簡って形だけど、さすが連城氏、それだけでは済みません。オバサンならちょっと憧れるシチュエーションをここまで深く掘り下げられると、まわりのものはただおろおろと成り行きを見守るのみ。それでもウソなのか、本心なのか、ワケ分かんなくなって酔っぱらいそうになるし・・(8,26)
しのぶセンセにサヨナラ 東野圭吾 元気がよくていいね!しのぶセンセが身の回りで起きる、小さな事件を元教え子や、恋人の刑事たちと解決していく短編集。センセがモテルのも子供達がまとわりつくのもよく分かるよ。これからも元気でね♪(8,22)
黄色い泉 小松左京 再再読くらいだけど、やっぱり深いです、左京さん。日本の故事を題材として現実とかみあわせた短編集。けっこうありそうな感じの怖さがあります。(8,18)
深夜勤務 スティーヴン・キング 「トウモロコシ・・」でもうダメと思いながら、また読んでしまいました、キングさま。恐い恐いと言いながら、これは全部飛ばさず読めました。左京氏、筒井氏を彷彿としましね。(8,7)
トウモロコシ畑の子供たち スティーヴン・キング こわいこわい・・・( 」´0`)」 キングの小説は初めてだったので、ドキドキしながら短編集を読みました。一番好きなのは「超高層ビルの恐怖」でしょうか。(8.4)
葬られた遺書 伊沢元彦 短編集。「忠臣蔵内匠絡繰」の政治批判に目から鱗が落ち、「オクタビアヌスの手紙」に拍手喝采。やっぱ伊沢さんてすごいかも・・(8,1)
グランドクロスベィビー 栗本薫 バリバリのポルノ小説ではありますが、さすがは栗本氏、ただでえっちは書かない。1999年で人生が終わると信じているアイドルの追っかけ少女が、高校生売春で金をかせいで、そのうち客のやくざに惚れられ、アイドルのバックバンドと出来て、そのアイドルはそのバンドに恋して関係あることも分かって・・・・
とにかく彼女のアイドルへの想い、ファン意識ってものが、もう今の時期どうにもならないくらい分かってしまってねぇ〜〜(まさにヤオイ妄想書簡集のノリ)
栗本小説はここにきて、すべてがレスリーと重なってしまう。当面ビョーキからは逃れられないのかな・・(7,29)
ポケットにライ麦を アガサクリスリティ これもマープルもの。これは↓と違って、後味の悪い犯人。一見良さそうに見えていながら、犯人の為に不幸になる関係者が、もう痛々しいのよ。「悪人ちゃぁ、あんただ!」みたいな、辛いエンディングでした(- -;) (7,27)
動く指 アガサクリスリティ うふ〜ん、ロマンティックなミステリーよん。匿名の中傷の手紙、殺人事件、まぁ女史だからね、そりゃ当然だけど、継子の大変身シンデレラストーリーや、若いラブラブカップルの誕生なんかで、と〜っても嬉しい結末になっています。マープルものです。(^-^)(7,24)
魔界医師メフィスト 菊地秀行 菊地氏は初めて。う〜〜ん、発想的は大好きだけど、文体はオバハンの読むモンじゃないね。ばりばりバイオレンスだものね。でも主役は超美しい魔界の医師。こういうタイプは大好き。ただ、読みにくいし、想像が追いつかない。次はどうかなぁ〜(7,21)
あなたにここにいて欲しい 新井素子 これは、私は個人的に胸に迫ってしょうがなかった。いつもの優しいというか、簡単な文体で、ここまですごいこと書いてる、おまけに23歳の作品とは!!女同士の友情と育った家庭環境、そこに超美貌のテレパスが絡んできて、けっこう深層を探る重ための作品でした。面白かったよぉ 今更ながら新井さんに感動です。(7,17)
リラ荘殺人事件 鮎川哲也 短編を読んでぐっときて、初めて読んだ長編。これも面白かった。30年近く前の田舎の別荘で合宿中の大学生が次々に殺されていくという作品だけど、それぞれの登場人物の個性やら、動機、殺害方法、実に納得。ただBOOK OFFにあまりないのが難点でありまして、全部読みたいです、氏の作品。(7,10)
毒笑小説 東野圭吾 これはこは(O.O;)(oo;) 最初思い浮かべたのは筒井康隆氏の「ウイークエンドシャッフル」アレ好きだったんだよね〜 (って、他人様を引っぱり出さずに、これはどうよ)一番好きなのは「誘拐天国」どうせするなら、これくらいスケールのでっかい孫の誘拐でなくっちゃ(^m^) 巻末の東野氏と京極氏のお笑い小説対談は面白かった。ね!ね!「秘密」って絶対にお笑いだと私は最初から思っていたんだって!え?こんなに笑えるなんて、世間と噂と違うジャン!ってね。(7,7)
蝦蟇・蜥蜴 栗本薫 愛って何?生きることと死ぬことは一緒なの?美しい従兄弟と醜い従兄弟の不思議な関係・・・ 心ってなんだろう・・(7,5)
廃市・飛ぶ男 福永武彦 このまったりとした感傷、すっごいですね。時代の違いは確かにあるだろうけど、人の心って、愛を求めて求めて、そして死の隣りにいるんですね。ガラスのような短編集です。(7,3)

(’03、4〜6)                    HOMEへ