読んだ４～６

魔球	東野圭吾	悲しい、切ない、悔しい・・・(;_;) 過去に消しがたいトラウマを持ってる天才高校生、だけど、辛すぎるのよ・・・　小説とはいえ、どうして幸せにしてくれないのでしょう・・　（ちなみに魔球ってくらいで、高校野球の話です）
時間の檻	鮎川哲也	本格中の本格だけど、実は読むのは初めて。それがと～～～っても面白かった！！乾いた文体でのアリバイ崩し、すんごく好きでした。これから中古屋さんで探しまくります！（でもあんまりないのよね・・）
返事はいらない	宮部みゆき	これも戻ってきたんでつい再読。これは暖かい小説集。（＾-＾）何度読み返しても、後味が柔らかい、ほほえみが浮かんでくる。人間の善意が溢れる短編集なので、大好きです。
タナトスゲーム	栗本薫	これは２月に一度読んでるけど、レスリーのことがあって、またふいに読みたくなった「ヤオラー」の解説書、とでも言うもの。失踪、殺人・・が掲示板やＭＬの仲間の関係あるっていうのもさることながら（ちょうどＭＬの仲間と行き違いのあったこともあったし）ヤオイ人種の生と死についての考え方、自分の存在への想いみたいなことが、栗本さんらしくほんとに納得できるように書いてある。自分の精神状態やら、レスリーの最後の気持ちやら推し量っていた頃だったので、一層胸にささった。
寂しい狩人	宮部みゆき	再読です。貸していた本が戻ってきたものだからつい。でも、設定は好きだし、稔もイワさんも好きだけど、事件を起こす人間の心は暗くて辛い。どっちかというと、暗い方の部類に入る宮部作品ですよね。
地獄の奇術師	二階堂燦人	「本格」の方ですね。私、社会派よりは本格が好きです。でも二階堂さん、シチュエーションで犯人に目星を付けて、結局当たってしまうこんなオバサンには、もっと惚れて惚れて夢に出そうな登場人物を出してくれなくてわ。
卑弥呼伝説地に降りた神々	井沢元彦	噂の井沢氏の邪馬台国と卑弥呼の話し。すんごく納得できました。（他の説にも詳しいわけではまったくないけど(;^_^A 　）特に日本語の発音に中国を当て字した・・・　という発想はすんごく面白かった！（おっと、ネタバレってほどじゃないよね）
流転	新津きよみ	初めての作家の方です。文体は好きですが、内容は重いです。そして暗いです。最後はどんどんドツボで救われた気がしません。正当防衛でも殺人なんか起こしてしまえば、ああなるしかないの？　って、私には向きそうにないです・・(;_;)
五能線誘拐ルート	西村京太郎	実はけっこう好きなんです、西村氏の作品も。たくさんは読んでいませんが、重たかったり悲しかったりしたあとは、新聞記事のように淡々としていて、とても読みやすい。今回は五能線ということで、秋田？？と思って買いました。結局秋田とはあまり関係ないですね(^^ゞ
冬のオペラ	北村薫	名探偵巫とワトソン姫宮の、探偵デビューの３編。でも、以外と辛いです。人の心は悲しいです。そして起こしてしまった行いはもう覆せないし。書き方はなにしろ北村氏ですから、軽快で楽しいのですけど、重たい主題なんですよ。でも、続編が早く読みたい！
連鎖	真保裕一	「面白い！」と奨められて、実は「ホワイトアウト」で辟易した真保氏を再び手に・・・　　やっぱり重たいじゃないかぁ！！　ま、なんとか最後は大団円といえば言えるけど・・・　でも、辛い小説ですよ、基本的に。現実からかけ離れていないだけに、しんどい。
杉の柩	アガサクリスリティ	クスティおばさまの犯人の設定は、かなり強引で、どこか内田康夫氏の作品のよう。゜゜☆＼(--メ)ポカッ　でも最後は救われる・・犯人がその人でよかった！と思ってしまう、優しいお話でもあります。
カーテン	アガサクリスリティ	再読ではありますが、当時はヘイスティングスの性格もポアロの考え方もよく分かってない状況で読んだと思うので、今回は胸に来ましたね。うううう～～ん・・　たくさんの人たちの恋愛も秘められていて、噂の「カーテン」以外の読み方もできます。
少女	連城三紀彦	かなり表現が淫らであります。連城さん、こういう書き方もなさるのねぇ　と言う感じ。（実はとってもお上手なのかも）でも最後がどんでん返しのミステリー風恋愛短編小説、連城氏ならでは、でしょうか。
黒龍とお茶を	Ｒ・Ａ・マカヴォイ	中国の長い生命を持った黒龍が人間になって、恋した人と彼女の娘をコンピューター犯罪から救う？っちゅう、ファンタジーバイオレンス（？？）な不思議な小説でありました。検死官シリーズと新井素子が一緒になったような。

４月１日にショッキングな出来事があって、一ヶ月以上、本が読めませんでした。
それでも苦しさを紛らわすため、つぎはぎに読み、結局いつ読んだのか
日時のわからないものがあります(^^ゞ