最近読んだ本です

(’03,1〜3)

(’02,10〜12)                           HOMEへ

名探偵の挑戦状 赤川次郎 
内田康夫
栗本薫
森村誠一
ちょっと嬉しい三毛猫ホームズと、光彦さんと、伊集院大介様と栗本薫くんの絡み、そして初めましての牛尾刑事がでてくるアンソロジーであります。特に内田センセと栗本様の作品には飢えまくっていたので、キャーキャーいいながらのあっという間でした。(3,31)
かまいたち 宮部みゆき 再読なんですが、お初のデビューということだけ覚えていて、内容はきれいさっぱり忘れていました。表題作の「かまいたち」の新吉さん、シリーズにはなっていなかったっけ?いいカップルだから「御宿かわせみ」みたいに長く逢いたいけどね。(3,30)
いとしのリリー 栗本薫 むー。幼なじみの友人島村壌(って、おい、009か?)の多重人格であるところのリリーを愛した俺、高倉ケンと、壌の婚約者のぞみの物語・・ ってったって、多重人格の話なんて重い重い・・それにリリーを愛するが故二重生活を作っちゃったケンとリリーの恋愛模様の、栗本さんらしいこ〜い表現に振り回されてぜゼイゼイ言いながら読みました。でもいつも勢いはなくて、じっと止まっているような小説で、少しイメージは違うかも。(3,29)
天使はデリケート
地上界天使スナッピィ・バニー
岬兄悟 おおお〜〜〜〜い、こんなもんでいいのかぁ?めんどくさい説明は一切抜きの天使が憑依したイラストレーターが、魔界(?)のトラブルに巻き込まれた人達を助けるっちゅう、けっこうエッチなどたばた短編集だけど、とんでもない片割れをひたすら愛して助けを求める恋人ってぇのが、以前に読んだこの作者のイメージとまったく違ったし、とにかく空前絶後の荒唐無稽さはよいかも(^m^)(3,25)
ショートショートの広場6 星新一編 面白かった!一応シロウトさんの作品群なはずなのに、どれもこれも粒選りであっという結末に、もう読む手を やめられず、一気に読んでしまいましたヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ みなさん、すごいもんですよねぇ どれもこれも面白かったけど「セールスレディ」「テレフォン人生相談」「もしシマウマがこんなことを考えていたら」なんてのが好き。(3,23)
平家伝説殺人ツアー 山村美紗 ちょっと続けて読んでみました。今回はホステスさんは出てこないけど、OLや男性社員の恋愛模様。やっぱり苦手かも。あんな風に計算したり相手やライバルの顔色を読んだりして結婚相手を探さなくちゃならないなんて、読んでてくたびれるのよ。犯人もさ、誰を犯人にしたら一番劇的か、って感じだけで選んだ(?)みたい。う〜ん、次は読むのかなぁ(3,22)
京都花の艶殺人事件 山村美紗 初めて読んだ山村さんでしたが、いんやぁさすがに女流作家!よく2時間テレビでは見るけど、やっぱりテレビと小説は違うのねぇ
ホステスの話なんだけど、いやはや読めば読むほど大変な職業。これが殺人事件のお話だなんてまったく忘れてホステスさんのお仕事を体感いたしました。ま、私なんては絶対に向かない仕事ですね。いまさらどこでもご用命はないけれども。でも、また読みたくなってしまいました。今まではまったく食べず嫌いだったんですね。(3,19)
光源氏「隠れ遊びの里」殺人事件 和久峻三 テレビでしか見たことがない赤かぶ検事奮戦記。和久さんは初めてなのですが、この作品に関してはちょっと苦手でしたね。登場人物がみなこれといって魅力がない。被害者加害者ともにたいした必然もなく死んだり殺したりしてる気がして。女たちの性格も好きじゃなかった、これが一番苦手な理由かな?(3,17)
ゼロ時間へ アガサクリスリティ ぬあ〜んと、すっかり裏をかかれたよ!最後までアホなヤツと思っていたのに、とんでもなく抜け目が無くて性格の悪い手合いだった。(`ε´) でも最後、何組みかの恋愛模様が救われる感じ。さすがクリスティおばさま(^-^)(3,15)
NかMか アガサクリスリティ トミーとタペンスの夫婦のスパイ大作戦だすな。誰がスパイなのか、ってことで別人になりすましてどっかの下宿に入り込む二人だけど、相変わらず奥様のタペンス大活躍!最後はにんまり笑ってしまうよ(^m^)(3,12)
翔んでる源氏 胡桃沢耕史 源氏物語のほんとの所を紫式部が娘に語るってシチュエーションの一冊。光源氏の美しさと裏腹に、オンナの弱さ哀しさなどを綿々と語っているのだが、なにせ胡桃沢氏ですからね、あっち方向もたっぷりです。男性はあまり源氏物語って読まないのじゃないかしら。でもこれは明らかに男性向けですね。(3,10)
レダT,U,V 栗本薫 全3冊集中の3日間でした。大変重い主題と論理にだいぶめげながら(アイザックアシモフの小説を思い出していた)でも引っ張られてやめられないのよ。理想社会と言われる未来の地球に生まれたイヴだったんだけど、レダの魂との出会いから自分や生まれ育ったシティに対していろいろな想いを抱き始めるのね。1,2,3と進んでいくとともに大きく変わっていくイヴを見てるのは頼もしくもあり、怖くもあり切なくもあり・・・ ほんと、私たちが今ここに生まれ立っているのはなぜなんでしょうね・・(3,7)
アインシュタインの不在証明 吉村達也 これはまぁ面白かった。相変わらず性格の悪い連中は出てくるけど、殺人には直接関係なくピーチクパーチク評論しているだけなら、それはそれで面白い。一番の犯人たる人物が自分じゃ一人も殺していない、というような発想は好きよ。(3,4)
観音信仰殺人事件 吉村達也 ワトソンであるところの平田均はワリと好きなタイプだから救われたけど、犯行の動機が今ひとつ必然性がない感じ。わかるけれども。今回は姉妹がとても仲良かったり、家族の絆がしっかりしていただけも、まぁよしとしよう。巻き込み(?)写真にも多いに楽しませて貰ったし。(3,3)
スキップ 北村薫 おうぉぉぉぉお、と泣きたくなっちゃったよ。読んでると鼻水が出てくる・・17歳の女子高生が、25年後の自分に意識が飛んじゃうの。同じ17歳の娘もいて、同じ国語教師の夫もいる・・ あの頃のみずみずしい感覚のまま、42歳を始めて行く彼女、悔しいとかじゃなくて、感動するのよ。あぁ、なんていい気持ちになれて、勇気を与えられる作品でしょう。ターンもリセットも読んだけど、私的にはこれが一番!(2,27)
クリスタル殺人事件 吉村達也 短編集。でも最後の二つが氷室モノだったから、まぁいいか。相変わらず情も優しさもない登場人物ばかりだけど。(2,27)
原魚ヨネチ かんべむさし 短編集ではあるけど、表題の「原魚ヨネチ」なんだか飛んじゃってて不思議な話。人類の根元を揺さぶるっていうか、何故人が生まれてきたんだろう、って思うような。それから短編の中に同じシチュエーションの会話だけのが3編あるんだけど、なかなか深い。もはや哲学。なかなか面白い一冊でした。(2,25)
「倫敦の霧笛」殺人事件 吉村達也 トリックは面白かった。莫大な財産と亀裂の入った夫婦の話なんだけど、これがさ、やっぱり二人とも人間的にイヤなタイプでさ。こうなるとストーリーなんかじゃないのよね〜(2,22)
タナトス・ゲーム 栗本薫 こりゃすごいや。ヤオイとネットの世界の中で起きる殺人事件だけど、もうほとんどヤオイ論、ネット論をあの伊集院が語るのだわ。私はもちろん現実的な人間だけど、その説に感じるところの実に多いこと!小説自体もなんせ栗本さんだしとっても面白いのだが、これに関しては中島梓氏の評論を読んでる感じでありました。普段ぼんやりと感じているヤオイ族、ネット族(その両方を囓っている私だし)を、見事文化として言葉にしてしまった・・・ その文章そのものやられた、って感じ。・・栗本さん、すんげぇ・・(2,20)
ダイヤモンド殺人事件 吉村達也 短編集でありますが、やっぱり好きじゃない。信じたり愛したりに足りるいい人間がいない。こんな人達、みんな嫌いよ。なら読むな!って思うんだけど・・・(2,18)
シンデレラの五重殺 吉村達也 これは面白かったよ。トリックもすんごく考えられているし、いつも鼻につく登場人物の性格の悪さも、今回はなきにしもあらず、くらいで。でも色をカタカナで表現されるのはやっぱり好きじゃない。(キャラメル色とかカフェオレ色とかね)ま、それなら読まなきゃいいんだけど、覚悟のいる重たい小説の合間にはほんと、楽なのよねぇ〜(2,17)
パーカー・パイン登場 アガサクリスリティ 面白い!!とんでもなく面白いよ。「幸せでない人を幸せにする」仕事をやってるP氏だけど、オンナ商売、人間商売長くやってるクリスティおばさまならではの洞察!特に同じ浮気の相談でもオトコとオンナじゃあれだけ違う、って大笑いの短編集。いやぁ、楽しかったし、考えさせられました。(2,15)
瑠璃の方舟 夢枕獏 これはなんと胸が切なくなる「私的小説」なんだろう。夢と友情と恋、なんちゅうか、今の自分にはもう手の届かないところにある世界だけど、確かにあった気がして、いつの間にかどっぷり感情移入してまして、泣けました・・・・ 伝奇バイオレンスにはちょいとついて行けませんが、陰陽師ですっかりやられて以来、やっぱり優しい作品を書く方なんですね・・(2,10)
魔女の暦 横溝正史 いやはや、やっぱりいいな、横溝作品。思春期に読んでた頃はおどろどろしくて、いやらしい、なんて思っていたけど、たくさんのミステリを読み続けていると、格別の面白さだモンね。今回も風俗関係やら、オトコやオンナの恋愛感が垣間見られて、なかなか深いものがありました。(2,6)
堕ちたる天女 横溝正史 いんやぁ、いいなぁ、やっぱり横溝さんは。言い回しといい、金田一や等々力警部や磯崎警部、もう故郷みたい。モーホー、ズーレー、なんでもありだし、動機が保険金殺人だった、ってのは感動ものよ。今読んでもちっとも古くないのね、金田一の衣装の他は(^^ゞ  といいつつも、モーホーのワケが戦争体験、ってのがなんとも納得できる時代背景ではありました。(だけど素質がなきゃ、復員したら元に戻るよね。オンナはいっぱいいるんだから)(2,5)
切り裂きジャック・百年の孤独 島田荘司 かの切り裂きジャックを100年後のベルリンの事件と重ねて解決していく小説ですが、何故切り裂いたか、何故5人で止めたか、などが大変納得できるように書かれていますが、ま、現実はそんな切実な動機があったとは思えませんけどね。あくまで猟奇的なイメージがつきまといますが。でも、警察にわざわざ犯人を教えに行った妙な人物「ミスター クリーン」これが御手洗だと思うと嬉しくて(^^ゞ  ファンなんてこんなもんでしょう。(2,4)
美しき薔薇の殺人 吉村達也 題名はこんな綺麗なのに、とことん性格の悪いのよね、吉村作品の単発登場者。それでも最後はちっと同情もできるシチュエーションもあったし、2人も死んでるけど、結局自殺と事故死ってことで、悪人多いのに殺人犯はいない、という妙な終わり方はけっこう好きだったかも。(2,3)
小樽「古代文字」の殺人 吉村達也 これはねぇ〜 最初の事件はほんとに謎が謎を呼んで面白いんだけど、結果が出ると絶対納得できないのよ。親子の関係は絶対あんなもんじゃないし、氷室と舞の会話にも腹が立つ。どうしてあんな情のない人間ばっかり出てくるのかなぁ 吉村作品は。と、文句言いつつ、また読んじゃうんだけね、好きじゃないよ。(2,1)
花嫁狂乱
音なし源捕物帳(一)
笹沢左保 片手を縛って、片腕のふりをし、無精髭を伸ばした飲み屋のヒモ源太、その実体は岡っ引きの下っぴき、ところがその下っぴきの実体は音なしの源という、闇の厄介払い、とかいうとんでもない固ゆで卵(ハードボイルド)でやんした。バンバンバンと悪人を殺しますな、躊躇もなしに。時代物、捕り物なども、宮部氏や栗本氏の作品などで大分 好きになったのですが、さすが天下の笹沢氏、おんな子どもにゃ、無理のようざんしたね。(1,30)
むかし僕が死んだ家 東野圭吾 昔の恋人が、自分の子どもを虐待してしまうのは自分が小さい頃をまったく思い出せないではないかと相談にきて、二人で彼女の過去を探しに行く話だけど、これはページを繰るのももどかしいほど、どきどきと怖くて面白い話だった、最初はね。だんだん彼女の過去がはっきりしてくると、もう痛ましくて、これじゃ救いがないんじゃないかと思ってしまった。過去を見つけてふたりは別れ、夫とも離婚し、子どもは取られ、彼女、いったいどうやって生きていくんだろうか、って、それくらい切ない過去だったんだよね・・・(1,29)
永遠のジャック&ベティ 清水義範 おおお〜〜〜〜〜い、こんなんでいいのかぁ??? シュールなのかパロディなのか、お利口なバカなのか、 キ印なのか、まっ〜〜ったくわからないまま唖然と大笑いしながら読んだ短編集であります。(1,25)
スリーピング・マーダー アガサクリスリティ 新婚の奥さんが家を探していて、忘れていた殺人事件を蘇させる。で、マープルオバサン、若い二人には任せておけないって18年前の事件を探り始めるのですな、あの口達者で。動機が「復讐の女神」に繋がるところがあって、やっぱりなんとなく疑ってしまった人が犯人だったけど・・・ 偏執的な愛情で命とやっとこれからという人生を奪われた被害者はかわいそうよね・・・・いくら近い間柄でも、個人としての人間性は尊重しなくちゃね、と、なんとなくしみじみ辛いのでありました。(1.24)
催眠 松岡圭祐 ふ〜ん、噂の小説はこういう内容だったのか。普通で説得力があっていいじゃない。奇をてらった展開じゃなくて、みんな地に足がついてる人でいいよね。引きこもってた女の子がカウンセリングで一輪車に乗れるようになって、カウンセリングに大反対だった父親がカウンセラーに感謝するくだりは、読んでて嬉しかったもんねぇ そんな風に普通なの。ただ、濡れ衣を着せられた多重人格の女性が無実だったってことが証明されないまま、告訴が取り下げられるのは悔しいけどね。(1,22)
島田荘司読本 島田荘司責任編集 文体が固すぎて、斜め読みです(^^ゞ  島田氏の頭の中はこの世のどんなことでもインプットされているのかな?島田作品すべての解説とレオナの3通の手紙が良かったよ!御手洗の父親の出る「天使の名前」はかなりきついものでした。読むだけでもこうなのに、書くときって、どういう気持ちになるものなのかしら。(1,20)
ボクの彼氏はどこにいる? 石川大我 ゲイのタイガくんがたくさんの仲間を得るまでの歴史と、これからの自分の在り方を綴ったエッセイ集(?)でありますが、ネットで広がる人々の輪!は私が充分に体験積みだし、ゲイに関しても私個人の偏見はまったくありません。ただ、生きにくいだろうな、と思うばかり。だから、身近な人がそうだったら、辛くなるかも知れない。でもタイガくんが広めている輪のように、たくさんの人達の理解の輪が広がるといいな。(1,19)
小説道場V 中島梓 おお〜〜い、猫にカツブシぢゃわい〜〜 ほんとに好きね、あなたも私も。なんだかんだと「続 翼あるもの」が好きよ。表現の仕方はともかく も、愛があるからね。(1,18)
毒を売る女 島田荘司 なかなか濃い短編集でした。ちょっとSFっぽい「ガラスケース」「ダイエットコーラ」とかすんげぇロマンティックな「バイクの舞姫」でも、感動してもう一度読んじゃったのが「糸のことジグザク」これはかっこよかったなぁ さすが島田氏!それに今回の解説も、島田氏の人間性となかなかえぐっぽく褒め散らかしていて、これ、女性ファン必読の解説ね!(1,17)
黒いリボン 仁木悦子 兄と妹で、友人の息子の誘拐事件を解き明かす話なんだけど、きっと昭和30年代に書かれてると思うのよね。「猫は知っていた」もそうだったけど(そこでもおなじみの兄妹)それがちっとも古い感じがしない。まぁ、その時代の上流階級であろうことは言葉の端に分かるし、小道具が時代がかっているけれど、兄妹の感覚ってのはまったく今とオンナジ。すごいことですよね。(1,17)
白馬山荘殺人事件 東野圭吾 大変素直な犯人探しのお話、だと思っていたのね。自殺したとされる兄の最後の場所に、殺されたのではないかとやって来る妹とその女トモダチの話なんだけど、いわゆる密室もので、山荘の部屋の名前であるマザーグースから暗号を解いて行く・・てな。でもやっぱし東野さんだよ。最後犯人が捕まってからもおまけが2つもあるんだから。文体がころころ変わって時々誰の小説かわからなく東野氏ですが、これは淡々としてて読みやすかったです。(1,14)
美少年学入門 中島梓 どわはははヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ と、大笑いではあった、最初は。かのJUNE(コミックJUN)に連載されたモノの単行本化なのだが、なにしろ栗本小説の大ファンであるし、JUNEファンでもあった私。勢いのある中島氏の文体にもうウケまくり。竹宮恵子氏らとの対談もまた面白いのであるが・・後半になると最初のメチャクチャぶりはなりを潜め、次第に人の生きる姿勢のような重みのある本になっていくのだなぁ これが。いくら嫌いでないとは言え、買うのはちょっと恥ずかしいお年頃の表紙と題名でしたが、大変面白うございましたm(_ _)m(1,11)
カリブ海の秘密 アガサクリスリティ ミスパープルもの。滞在先の南の島のホテルでの殺人事件。パープルおばさんの活躍もそうだけど、同じ客のラフィール老人の圧倒的な存在感がよいよぉ 二人がすぐ理解し合えるところもさもありなん。複線がけっこう見えて、なんとなく犯人の想像もついたけど(クリスティ作品、たくさん読んでりゃだんだん分かってちゃうんだろうよね)最後の実力行使にはヤンヤの喝采だったわよ!(1,6)
復讐の女神 アガサクリスリティ 「カリブ海の秘密」の続編にあたる、女史最後の作品のようですが、これはなかなか難解でありました。パープルおばさまは、亡くなったあのラフィール氏の遺言で何かを解決するために旅に出るのですが、事件なのやら被害者がだれなのやら、何を解決すのやらさっぱり分からないままの出発だったのですが・・・ マープルの考え、感じ方、劇的ということでも理詰めということでもないのに、だんだん分かってくる真相は背筋が寒くなるかも。氏の作品に慣れているので、死体の身元や埋まっている場所は、途中でわかりました。でも犯人はずっと妹だと思っていました。(これ、ネタバレ?)でも真犯人との一騎打ちの時は、怖かったよぉ  マープルおばさんの命も危なかったし。最後すべてが解決したあと、警察やら政治家やらのお偉いさんが「おそろしいばあさんだ」ってつぶやいた言葉、分かるなぁ

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