最近読んだ本です


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黒武御神火御殿
(三島屋変調百物語六之続)
宮部みゆき 三島屋百物語、おちかが嫁に行ったので富次郎さんです。幽霊話、怨霊話でも、落ちは優しくて切なくて、人の心に泣きそうになります。「泣きぼくろ」「姑の墓」「同行二人」「黒武御神火御殿」(12月15日)
マスカレード・ナイト 東野圭吾 いやはや、もはやキムタクさんと長澤さんの顔がちらつくちらつく〜〜 今回もカッコよかったです。ホテルのカウントダウンに紛れ込む仮装した犯人を捜すなんて、ねぇ、やっぱり映画ネタですよね。映像も早く見たいもんです。(8月2日)
トーマの心臓 森博嗣 再読ですけれど、やっぱり萩尾望都さんのコミックとは全然違う共感の仕方なんですよ。男だけの世界の話というより、死にたくなる方に重きがおいてあって、でもその青さがその瀬戸際を綺麗に輝かせて、むしろこっち側に引き戻してくれます。(8月2日)
白兎が歌った蜃気楼
薬屋探偵妖綺談)
高里椎奈 う〜む、子供たちが標的だったり、友人が事件に関わっていたり、あんまり気持ちよくはないです。シリーズ6作目ですから、この人でない美形だったり可愛かったりする主人公たちは指示されているのでしょうけれど。(7月12日)
陰陽師 女の蛇ノ巻 夢枕獏 ”きらきら宇宙が光って・・ほろほろ天がほどけてくる。”は、蝉丸と博雅が合奏をする表現であります。清明と博雅、そして道満、なんてみんなロマンティックなんでありましょうかね。この臆面のなさがたまりませんね。時には少し残酷だったり、憐れなお話しもありますけれど。「傀儡子神」「竹取りの翁」「さしむかいの女」「狗」「土狼」墓穴」にぎにぎ少納言」「相人」「塔」「露子姫」「月を呑む仏」「蝉丸」(3月21日)
蜜蜂と遠雷
恩田陸 映画がとても面白かったので、原作も読みたいと思っていました。音を文字だけで表す、読み手に聴こえてくる(気がする)ってのは、まぁすごいことでありましょうが、映画でのピアノ演奏をこんな風に解説してもらえる、といのもまた面白いもんですね。(クラシックもピアノもよく分かっちゃいないのですが。)マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、栄伝亜夜、風間塵のピアノ、読んでるだけなのに、いんやぁすごいし、ギフトの意味ってのが映画よりすっと強く伝わりました。亜夜がえいがほど悩んでなくて、どんどん脱皮して成長していく感じ、嬉しかったです。ほんとに幸せになった一冊です(^^)(3月5日)
中野のお父さんは謎を解くか 北村薫 中野のお父さんの続きであります。編集者美希の周辺の人間関係もほんわかと恋愛模様があったり、作家さんとのレクレーションがあったり。そしてしばしば登場する謎を病気を挟みながらも鮮やかに瞬時で解きます!んでも私のごとく無学な人間は昔の文学のうんちくにはなかなかついて行けなくて、その専門的な知識に圧倒されながらも、へぇ〜〜 そうなの??程度で張り合いがないですかね(^^; 覆面作家さんのように軽く、若いイメージではなかったのでした・・私が年ってこともありますね。「縦か横か」「水源地はどこか」「ガスコン兵はどこからきたか」「パスは通ったのか」「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」「火鉢は飛び越えられたのか」「菊池寛はアメリカなのか」(2月26日)
中野のお父さん 北村薫 久しぶりの北村氏のゆるい謎解き短編集です、嬉しいなぁ(^^)。編集者美希の、なんでも分かっちゃう実家のお父さんは北村氏の分身ですかね?「夢の風車」「幻の追伸」「鏡の世界」「闇の吉原」「冬の走者」「謎の献本」「茶の痕跡」「数の魔術」古い作家たちの絵画や俳句や手紙の解釈や、美希の日常のちょっとした謎もあっという間に解いてしまう、ほのぼのしてても切れ味のするどいお父さんなのであります♪(2月17日)
緑陰の雨灼けた月
(薬屋探偵妖綺談)
高里椎奈 う〜む、ストーリーそのものは嫌いではないし、キャラ達にも愛着はあるのですが、やっぱり余計なものが多くて気持ちが伝わりにくい。雑多で、整理されてない。といいつつ、このシリーズ5冊目ですかね?読み終わらずにはいれないくらいには面白いのです。(2月12日)

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