最近読んだ本です

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レタスフライ 森博嗣 9編からなる短編集ですが、萌絵ちゃんの「刀之津診療所の怪」他の短編集で読んだことがありますね。「ラジオの似合う夜」Vシリーズも久々で、もう一度頭の中で登場人物を整理しなくちゃならないくらい、実は読書自体から遠ざかっていました。ショートショートは感覚勝負ですが、誰が何と言おうと(??)森氏の作品は相性がいいです。(1 2月 22日)
狐笛のかなた 上橋菜穂 バリバリのファンタジーで、久しぶりに心が揺れました。不思議な力を持つ小夜と霊狐野火、山奥の隠れ家に押し込められている小春丸が出会った時の小さな楽しい日々から、権力闘争に巻き込まれて敵味方になってしまいながらも惹かれあう小夜と野火の真っすぐ過ぎる心根なんかが、山間の梅の花や呪いや結界の渦巻くお屋敷などの舞台の中で凛と清々しいのです。最後はハッピーエンドで、ありえないとか思わないで、よかったよかった、と素直にうれしくなりました。 (12月 15日)
三匹のおっさん ふたたび 有川浩 キヨ、シゲ、ノリの3人のおっさんたちがまたやってきました。キヨ家のヨメさんのパート事情とか、ノリの熟年見合いとか、本の万引きとか祭りの資金調達とか、身近な話題をすっぱり切ってくれます。現実的過ぎて辛い面もありますが、ちゃんと爽快に終わらせてくれました。 (11月 22日)
旅猫リポート 有川浩 「これにナナとハチという猫が出てくるよ」と弟から借りました。(ナナとハチはうちの長男夫婦の猫の名前です。)は〜い、と借りて軽い気持ちで読んだれば・・・有川先生、なぜこんな辛い小説を書かれたの? 猫のナナはとっても聡明で飼い主のサトルのことを何より思っているけれど、それ以上に努力家で真面目でお茶目なサトル、不幸過ぎます。生まれも育ちもナナと飼い主となった後も、どうして彼だけが・・と思ってしまうような出来事ばかりですが、でもそんなサトルを周囲の誰もが愛してしまいます。(愛だけどLOVEじゃないよ)とっても不幸だけどとてもとても幸せだった人の話・・そう思えばいいのでしょうか。(10月 2日)
蓬莱洞の研究 田中啓文 そんなにとんでもなくないです(^_^;)\('_') 諸星比夏留の古武道“独楽”、食べっぷり、見かけと体重のギャップと、最初から飛ばしましたが、謎解きも登場怪物もそこそこ説得力があって、毎度おなじみダジャレ落ちよりたいへん読み応えがありました。(9月 10日)
カフェ・コッペリア 菅浩江 大好きな菅さんの短編集です。 だいぶ前に手に入れたのですが、もったいなくて読み終われませんでしたが、今日とうとう最終の「千鳥の道行」を(*´ω`) 全編面白かったです。こりゃ雲行きがやばいかな?と思っても超ハッピーエンドな「リラランラビラン」、そして重い老人問題を扱っているのにほのぼのと嬉しい「笑い袋」など、私には相性のいい7編でした(^◇^)(8月 26日)
クジラの彼 有川浩 べた甘自衛官恋愛短編集であります。前作↓の冬原、夏木と望の恋模様、前々作のメーカーの担当者と自衛隊パイロットの結婚生活、でも読んでて結構恥ずかしいです。あんまり私は恋愛小説も映画も得意じゃないよなぁ〜〜 だけど途中挫折はしなくて、目を覆いながら全部読んじゃう。たまにはどっぷりなラブラブも気持ちの洗濯になるかもデス。(8月 22日)
海の底 有川浩 今度は潜水艦の中の自衛官2人と逃げ込んだ子供達、横須賀を襲う巨大殺人エビの集団に立ち向かう警察と自衛隊、みたいな話ですが、官僚と警察トップの絡みも作戦もドンパチもさっぱりでごめんなさい、有川氏のオトコマエぶりは初期の作品こそ濃いのでしょうか(;^_^A で、読ませて頂いたのはもっぱら鑑の中の子供達の状況と夏木、冬原の保護者ぶりの方で、圭介の存在が最初はほんとにうざかったのですが、そのウザさに自分なりにつける落とし前にけっこう泣きました。圭介の母親のようなタイプは珍しくないような気はしますが、でも作者の表現は非道なくらいで、まぁそれで圭介の立場も救われるのかもしれま

せんが。最終日と、5年後は嬉しくて読み返しました。(8月 4日)

空の中 有川浩 実に半年以上読書をしていませんでした。字が読めるようになってから初めての経験!? 実家に行った時に「くじらの彼」が転がっていたので、弟に「くれないか」と言ったら「それ、シリーズものだから」と「空の中」と「海の底」も貰いました。そして見事読書熱復活!!です。
有川さんはそこそこ読んでいますが、知能を持った異生物との遭遇とは意外でした。でも自衛官やら高校生やらジェット戦闘機(?)や高知の言葉や・・・ ちょっと恋愛、けっこう駆け引き、そしてそれぞれの居場所に戻れたのでしょうかね。文庫には「仁淀の神様」も収録されていまして、瞬と佳江や宮じいの未来が描かれています。ほろりとしますよ。(7月 15日)
天と地の守り人〈第3部〉
新ヨゴ皇国編
上橋菜穂 父王と対峙するチャグム、タルシュ軍との戦いで負傷するタンダ、ユナグの春からの大災害、瀕死のタンダを探し当てるバルサ・・ その合間に国同士の駆け引きも入ってきて、最後だからと二度読みましたが、どうにも重たいです。作者が女性であることをだんだん疑い始めているよ (^_^;)\('_') まぁトロガイが懇親の力を込めてサグ中に金の鳥を飛ばし災害を知らせ、チャグムは生死を彷徨いながら自分の一層強く意志を固め、タンダも(たぶん)バルサと生きていこうと決めて、復興へ向かう東北の太平洋側のようなものです。ファンタジー色よりも圧倒的に戦国色が強い最後の3部作でした。みんな幸せになってください。(1月 15日)
 天と地の守り人〈第2部〉
カンバル王国編
上橋菜穂 バルサの故郷であるカンバル王国の国民性やナユグの春から異変を受け始めるサグ、草兵に取られたタンダ。他国から侵略と内紛、予想される大災害、チャグムとバルサは比較的一緒なので嬉しいのですが、あとは暗くて重い、やりきれない世界情勢です。トロガイも命がけの術を構えているようだし、チャグムは一世一代の「ホイ」をするし、なんとか明るい未来になって欲しいものですが。(1月 10日)
 天と地の守り人〈第1部〉
ロタ王国編
上橋菜穂 「蒼路の旅人」で海で行方不明になったと噂のチャグムを探すバルサから始まりますが、二人が出会えてホッとするし、バルサの母性、チャグムの内面や外見の成長には共感と嬉しい驚きもありますが、基本はタルシュ帝国の侵略から逃れるための策略やロタ国内の軋轢みたいなの話になってきていて、こういうのが不得意な私はだんだん読むのが辛くなってきています。(1月 3日)

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