最近読んだ本です

(09’1〜 )

 (08’10〜 12)                                    HOMEへ

 

火星人の方法
 
アイザックアシモフ 再読は確信済みでしたが、まったく記憶になかった短編集でした。( -_-) 「火星人の方法」は水の必要な月に地球が政治的な意志で差し止めようとするのに、どうやって水を得たか、というような話ですけど、開拓精神の旺盛な一冊ですね。オチに胸がすきます。( 3月 26日)
恋恋蓮歩の演習 森博嗣 これもVシリーズですけど、なんともややこしくて、でもロマンティックでとっても読後感が気持よかったんです。 豪華客船ヒミコ号に、なんでか(電話で登場の林警部以外)全部登場で、消えた名画と消えた男性を捜してすったもんだ、しっちゃかめっちゃか・・ でも今回はベクトルがけっこう恋愛なので、そのあたりもなかなかむふふふ、であります。紫子ちゃん、なかなか辛い立場であるけど、でもちょっとはよかったじゃない?(^m^)( 3月 25日)
六人の超音波科学者
 
森博嗣 Vシリーズです。 山の中の土井超音波研究所の中で殺人がおこり、予告爆発で橋が壊され孤立しちゃうのですが、その研究所のパーティーにいつものメンバーが結局全員集合しちゃてるワケです。今回の七夏さんと紅子さん、なんだかんだ距離が近かったです。練無くんもすっごく綺麗ぽかったし。そして謎を解いたのも紅子さん、一人際だっていましたね♪( 3月 20日)
十津川警部 捜査行―
みちのく事件簿

 
西村京太郎 みちのくを巡る4つの殺人事件です。 全部に十津川警部が出てきますが、今回はなかなか土地勘があるので、とっても面白かったです(^-^) 秋田の女性は貧しい育ちの犯人側でしたけど、五能線の不老不死温泉とか、最上川の川下り、鳴子のこけしなど、知ってるゆえにリアルで、こういう読み方も楽しめますよね。( 3月 15日)
祝福の園の殺人
 
篠田真由美 初めての作家さんですけど、たっくさん文庫が出てるので、楽しみです。これは17世紀のイタリアの貴族階級の別荘(?)で起きる連続殺人事件なのですが、凝った庭園とか咲き乱れる花とか、誕生の謎とか許されぬ恋とか、煌びやかで華やかでありますな。謎解きも本格のとんでもトリックとは違って、ロマンティックで残酷〜 みんなもっと幸せになれただろうに、と思わせる後味が、いかにもでありました。( 3月 12日)
大神亮平奇象観測ファイル
 憑融

 
青木和 以前「忌神」を読んで、すっごく面白かったのですが、この「憑融」も負けず劣らずです。田舎の町に超してきた普通の家族の弟が川で意識不明で見つかってから、様子が変なことに気がつく兄ですが、けっこう恐いです。昔から存在する不思議な祀りやら、同じ現象の少年を知っていた人たちの目なんぞ、謎は深まるばっかりなんですが、この作家さん、それだけじゃなくて、人としての魂というか、生きるということをとっても真面目に描いていると思うのです。終わり方はとんでもないですが、それでもいいじゃない、応援するよ!と、切なく暖かくなる、家族愛の一冊でもありました。( 3月 13日)
祝福の園の殺人
 
篠田真由美 初めての作家さんですけど、たっくさん文庫が出てるので、楽しみです。これは17世紀のイタリアの貴族階級の別荘(?)で起きる連続殺人事件なのですが、凝った庭園とか咲き乱れる花とか、誕生の謎とか許されぬ恋とか、煌びやかで華やかでありますな。謎解きも本格のとんでもトリックとは違って、ロマンティックで残酷〜 みんなもっと幸せになれただろうに、と思わせる後味が、いかにもでありました。( 3月 12日)
サウスポイント
 
よしもとばなな キルト作家になったテトラと初恋の珠彦と、ハワイの景色と家族や恋人のあり方関わり方、たようように胸にしみこんできます。とても好きです、ばななさんの世界。切なくて悲しくて、でも強くて揺るぎない。今回も惹かされて泣きました。( 3月 6日)
いっちばん
 
畠中恵 しゃばけシリーズ、第7弾です。今回は若だんなが天狗に攫われたり、栄吉が他のお菓子やさんに修行に出たり、極めつけはお雛ちゃんの厚化粧が薄化粧に変わっちゃったこと(◎_◎) これが正しい、人とはこうでなくてはならぬ、この人が一番エライ! そういうのが無くて、流れに乗りながらもみんな好意的で、どんどんはまっていきますな。これで既刊のしゃばけはみんな読んでしまったのかな?いずれ、図書館はありがたや==( 3月 4日)
仮面劇場の殺人
 
ジョン・ディクスン カー イギリスからアメリカに渡る船の中で知り合った面々が「仮面劇場」で起こった殺人の謎を解き明かしていくのでありますが、トリックは信じられないくらい緻密ですけど、文章がとにかく煩くて( -_-) 何組かの夫婦の会話はいつでも被って、しまいにはケンカだし、俳優もまた入れ替わり立ち替わり言いたいことを言いかけちゃ邪魔が入るし、あり得ないトリックを駆使した殺人だったけど、犯人も動機も、ま、そんなもんでしょ、って感じで、やっぱり私はトリック読みには向いていないと、ディクスン カー氏に於いてさえ、こうなんてね┐('〜`;)┌ ( 3月 1日)
ぬしさまへ
 
畠中恵 しゃばけシリーズ、第2弾の短編集です。若だんなの兄、松之助の過去なども語られています。シリーズ初期の感じが、第6弾目を読んだ身には微妙に感じられますね。手代達の動きや妖たちもまだキャラが立ってないなか、とか(生意気にね(¬¬) )( 2月 28日)
 ハリー・ポッターと死の秘宝 (上下)
 
J.K.ローリング 図書館から「不死鳥の騎士団下」「謎のプリンス上・下」そして「死の秘宝上・下」の限度5冊 を借りて一気読みしました。相変わらず暗くてしんどくて、でも若くて信じる力を持っていて、どんどん深まる絆にもお涙頂戴的、絶対に泣かずにいられない部分もたっくさんあり、何度老眼鏡が曇って見えなくなったやら・・・ こんなに激しい戦いの中、味方だけが無傷じゃいられないとばかり、馴染みの人たちがどんどん死んでいくし、ホグワーツの中ではハリーたちがいなくなっても生徒達が死喰い人たちと闘っているし、あぁ、辛い。だけど人の弱さをさらけ出しながら一層強く繋がっていく仲間達が嬉しくもあってね。「死の秘宝」は最終巻ですから、先を焦らずゆっくり読もうと心に決めて、けっこう好きだったスネイプの本当のこととか、ダンブルドアの過去や弟のことなども噛みしめました。(でも一番泣いたのはしもべ妖精のクリーチャーとドビーの場面だったかも(^^;ゞ )
う==そしてヴォルデモートとの最後の戦い・・(´ヘ`;)
そして、今回は19年後の秋で、子供達を見送る何組かの夫婦が出てきます(^-^) 短い章だけど、この存在がどんなに嬉しかったことか。長かったです、このシリーズは。でもやっぱり最後は幸せになれました。出会えてよかった(^−^)
( 2月 24)
図書館の死体
 
ジェフ・アボット アガサ賞とマカヴィティ賞の両最優秀新人賞を受賞した、と書いてあったので買いましたが、最初はなかなか重いです。アルツハイマーの母親のために田舎に戻ってきた青年が、自分の働いている図書館で死体が発見され容疑者にされちゃって、犯人を捜し始めるという話ですが、そんな穏やかな小さな田舎町にもたくさんの秘密が隠されていて、暴かれていくのがとっても辛い。ま、自分の秘密さえ見つけちゃうんで、そのあたりは公平だけど、誰にだって隠したいことはあるでしょうもん、あんまりそういうの、喜んで見たくはないよねぇ〜( 2月 18日)
まんまこと
 
畠中恵 江戸の神田の名主の息子、麻之助と友人達による、小さな事件シリーズですね。解決方法もなかなかだし、登場人物もすごく生き生きしていますが、恋愛が絡むんですよ。(それも思いっきりカラダ関係だったりする。)妖の出てこない、判じ物の時代小説、恋愛版といったところでしょうか。女性達のたくましさに喝采しますです(^-^)( 2月 17日)
つくもがみ貸します
 
畠中恵 年を越えて意志を持ちつくも神となった道具と古物屋兼損料屋のお紅、青次姉弟の大騒ぎ。 つくも神たちのおしゃべりや性格(?)も可笑しいし、訳あり姉弟の恋愛模様もおもしろいし、江戸時代も町民暮らしもなかなかに味があるなぁ、と、大変おもしろうございました(∩.∩)( 2月 13日)
うそうそ
 
畠中恵 若だんな一太郎、今回は箱根に湯治に行けることに♪ 超張り切っていたのに、おかしな夢や小さな地震の中、ついには途中で人さらいにあってしまって、湯治どころか妖と武士に追いかけられるしっちゃかめっちゃかの旅になっちゃいました。 そんでも、若さゆえの悩み、コンプレックスなんぞ、今の時代に置き換えても充分通じるテーマで、けっこう深かったですよん。しゃばけシリーズ、第5弾の長編です。( 2月 11日)
おまけの子
 
畠中恵 しゃばけシリーズ、第4弾も面白かったです。 短編集ですが、中に自分のコンプレックスから何とか解き放されたいと悩むお嬢様の姿、ちょっと浮いていた気はするけど、一番しみじみと分かって、こういうのが散りばめられているから、面白いシリーズになっているのかな、と思いました。( 2月 7日)
ねこのばば
 
畠中恵 しゃばけシリーズ、第3弾です。 妖怪封じのお札を売る坊様や、お化粧の濃いお嬢様、家鳴りが見える少女たちなど、新しいキャラも登場でしょうか?短編集ですが、寝込み方も一段と技を増し、周囲も益々甘やかし、とても面白いです。( 2月 7日)
死んでもいきたいアルプス旅行
 
マディ ハンター 最後は達成感だったけれど、老人たちの旅行の添乗員をやる羽目になっちゃったエミリーのどたばたには、少々疲れました。 みんな口々に好き勝手なことをいいながら、3人も殺されちゃう連続殺人事件だし、仲間が殺されているのに、犯人もやっぱり仲間の中にいるのだろうということになれば、何がなにやら、誰がどれやら、頭の中で整理できないうちに犯人に遭遇してしまっちゃう私でありまして、でもシリーズもののようなので、連続して読めば、少しは慣れて面白さも増すかもしれませんです。( 1月 30日)
聖アウスラ修道院の惨劇
 
二階堂黎人 二階堂蘭子さまが活躍されるシリーズであります。 長野の野尻湖の近くにある修道院で起きる連続殺人ですが、日本人以外の作家さんは、こういう動機(?)は書けないかもねぇ 修道女たちの意志の強や、修道院のおどろおどろさは、ちょっとインディージョーンズを見てる気分になりました。( 1月 27日)
仙山線殺人事件
 
津村秀介 この方、読んだことがあるかなぁ 浦上さんというルポライターの二時間ドラマなら見たことがある気がしますが。賭将棋をする真剣師の殺人事件のアリバイ崩しですが、変に感情に走らなくて、とても読みやすかったです。もっとも登場者がみな、飲み過ぎではないかと心配しましたが。( 1月 19日)
ファウンデーションと
地球〈上〉
〈下〉

 
アイザックアシモフ 久しぶりに燃えて上下巻を読みました。一つの惑星がたくさんの個を持ちながらも、同じ意識帯になっているガイアという発想もとても魅力的だけど、そのあり方に完全に未来を預けるにはちと腑に落ちない「直感力」の持ち主のトレヴィズは、人類誕生の地、地球を探す旅にでるのでありますが、いろいろな惑星を回りながらも、なんちゅうか、いつもながらのアシモフ先生の会話の妙ですな。そして最後の場所で出会ったダニール・オリヴァーに、私ゃ、思わず涙しました。「鋼鉄都市」「はだかの太陽」忘れもしませんもん。でもご本人、納得できなかったのかな?微妙に含みのある終わり方です。ま、こんな地球の片隅で、これだけスケールの広い話を読めれば、ちっぽけな地球人のままで充分かな?( 1月 17日)
パズル崩壊 法月倫太郎 短編集ですけれど、いつになくはまりました。 いつもの法月センセが本業そっちのけで推理するものではなく、最後まで謎解きのないような作品もありましたが、前衛画家と妻と友人の間の微妙な愛憎を描く「カットアウト」は特に面白かったし、誘拐電話が間違って掛かり続け、気がつくとどっぷりそこに落ちている「トランスミッション」など、奇妙だけどみな面白かったです。( 1月 10日)
新・竜の柩
 
高橋克彦 宇宙船に乗って着いた先で地上に出たら、そこは竜と牛が闘う神の時代でありました。高橋氏の宇宙人観と神話の時代の歴史の解釈をたっくさんひからかされておられる、スピード感に溢れるSFであります。すっごく説得力はあるのですが、あまりにも大変で、けっこうは部分を斜めに読んじゃいました〜〜〜( 1月 5日)

(08’10〜 12)                                    HOMEへ