最近読んだ本です

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星界の戦旗
〈1〉絆のかたち

〈2〉守るべきもの

〈3〉家族の食卓
森岡浩之 星界の紋章」の続編です。<4>も持っているけれど、まず3巻をまとめて呼んで、しばし中断。なにやら「星界の断章」というシリーズも出ているようですね。オバサンには宇宙での戦いは、なかなかしんどいのですが、ジントとラフィールの微笑ましさに、ついはまってしまうんですよね。それにしても、アーヴの世界、作家さんの中では完全にできあがっているのでしょうね。裏打ちされている深さが、合間合間にかいま見えます。( 3月 31日)
金色のミルクと白色い時計 大原まり子 ぶっとびの短編集は、物体Mが書いたものでしょう、確かに。夢の断片に始まりと終わりを付けたような、不思議で幻想的で、でもおかしくて優しくて、ありえないのにありそうなお話集です。モデル大原まり子の激写フォトグラフ(?)もついてありました。( 3月 22日)
早春の少年―伊集院大介の誕生 栗本薫 14歳の伊集院大介と、転校先の平野市の中学で親友になった及川徹と、そこで 起こった殺人事件・・事件そのものも閉鎖的な田舎で過去の歴史を引きずっているのですが、この14歳という微妙な年齢、そして田舎の空気なんぞが、なんともほろ苦くも嬉しく熱いのでありまして、それを語るのがまた、30年後の及川だったりするのが 、うわ==と泣きたくなるくらい「友情」を感じさせてくれまする。( 3月 21日)
フリークス 綾辻行人 精神病院の患者さん、3人分お知らせします、って中編集です。実は「眼球綺譚」、怖くて最後まで読めなかったので、そういうことでは引き込まれてあっという間に読み終わっていました。でもさ、スレスレの精神状態、森博嗣氏なんぞとはとっても馴染みがあるけど、綾辻氏、辛かったのではないかしら??二話目のオチ(?)にはひっくり返りましたけれど。( 3月 18日)
夜光曲―薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹 人食い蛍だす、人食いネズミだす、ムカデやハムスターや・・ そして涼子さまと泉田くんです。シリーズ何冊めでしょうか、場所は東京です。(そしてちょっとだけ千葉)会話の妙の相変わらずで、元気はでます、確実に(^-^)V ( 3月 16日)
蜘蛛島―薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹 たまたま爺様が入院中で一晩付き添っていた時に読んだのですが、そういうところにはやたら合う一冊かもしれません。 蜘蛛女さんの長い人生と、夢の叶わなかった(いや、叶ったのか?)大物映画プロデューサーのやられっぷりでありますが、強さもサルことながら舌戦も相変わらず。ワーイワーイ、蜘蛛オンナが涼子様に言い負かされた!!なんてノリで読ませていただきましたです、わはは。( 3月 16日)
名探偵なんか怖くない 西村京太郎 なんとまぁ、西村氏が、メグレとポワロとエラリークィーンと明智探偵を一カ所に集めて、例の3億円事件を解いて貰う、というとんでもないことを考えられました。東野圭吾氏ならいかにもですが、西村氏がねぇ〜〜 と思いつつ、やっぱりハチャメチャはできない西村氏、さすがです。( 3月 15日)
タイム・リーパー 大原まり子 大原さ〜ん、これって私には大きすぎかも〜 時間を跳べる資質を持った森坂は平凡な銀行員だったはずなのに、未来や過去を行き来するはめになり、彼を奪い合う二勢力と、彼の恋人、まだ生まれていない自分の娘との恋、パラレルワールドのあり方、時空を交錯する恋人たち、単なるタイムスリップものでなくて、いろいろな問題提起もある気がするし、私の頭では完結できないよ。すっごく面白かったけどね。( 3月 13日)
上越新幹線殺人事件 西村京太郎 題名とはあまり関係なく、爆弾で巨大なビルを脅迫する爆弾魔の話です。十津川警部、ほんとに難儀だね、と。( 3月 9日)
虚空の逆マトリクス 森博嗣 7編の短編集。でも最初の中編は雰囲気は分かるけど私の中では未解決のまま。自分でも頭悪いと思うけど。すっごくロマンティックで寓話的なものもあれば(赤いドレスのメアリィ)萌絵と犀川さん、事件を引っ張り込んで解決しちゃった、そのシチュエーションの裏側には〜〜(いつ入れ替わった?)ってな具合であっという間です。森氏は多作なので、いくら読んでも追いつかなくて嬉しいかも〜〜( 3月 4日)
日本海殺人ルート 西村京太郎 今はなくなってしまった「特急白鳥」の中で殺された美人社長から始まる連続殺人事件ですが、羽越線を通る姿は見たことがあってもついに一度も乗らなかった気がする特急でした。ゆえ、秋田が出てきます。どんどん出てきます(^^;ゞ 犯罪に絡んでも嬉しいもんなんですよねぇ。西村作品らしくて大好きです。( 3月 2日)
創竜伝
〈1〉超能力四兄弟
〈2〉摩天楼の四兄弟(ドラゴン)
〈3〉逆襲の四兄弟(ドラゴン)
〈4〉四兄弟(ドラゴン)脱出行
〈5〉蜃気楼都市
   (ミラージュ・シテイ)
〈6〉染血の夢
        (ブラッディ・ドリーム)

〈7〉黄土のドラゴン
〈8〉仙境のドラゴン
〈9〉妖世紀のドラゴン
〈10〉大英帝国最後の日
田中芳樹 涼子様が手元になかったので、ではこれをば・・と。10巻を読んだけれど、実はまだまだ終わっていません。これから続きをまた探すことになるのでしょうけれど〜〜
竜堂始、続、終、余の4兄弟、実は人ではなくドラゴンの化身であった・・ということで、とにかく強く美しいのでありますな。田中氏お得意の権力批判もてんこもりで、彼ら4兄弟は全然攻撃するつもりはないのに、なんでか襲われ防衛すると、それがとんでもない破壊力で(;^_^A 最初は祖父の残してくれた学園の存続うんぬんあたりから大都市東京を壊し、アメリカ軍基地を壊し、アメリカに行きイギリスに行き、そして自分たちの故郷である中国に行くと、そのあたりから時空を越えて、人間界の外の話になりますな。茉理という彼らの従姉妹や、反骨精神たっぷりの警察官、自衛官、新聞記者たちも仲間に加えて、4兄弟の力と、それに敵対する勢力の争いはどんどんスケールが大きくなっていくのでしたε=(/。\;) 
 ま、4兄弟の魅力にはメロメロだけど、日本の政府や政治家、世界のお偉いさんのことなんぞ、たっぷり嫌になってしまうシリーズかも、です。それにしても、今の日本政府、本当に無能に思えるなぁ・・( 2月11〜 29日)
巴里・妖都変―薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹 涼子様と準一郎くんのシリーズはけっこうたくさん出てるんですね。どんどん手に入れたいなぁ〜〜(´ヘ`;) これは何作目になるのかな?今回はおフランスに出張です。お約束の由希子警視と岸本部下とも偶然であい、錬金術師が作り出す魔物たちとの戦いでありますが、相変わらず権力を笠に着た人間に対する涼子様の洗練された悪口雑言(なんてあるのか?)、それに仰け反るお偉いさん!ザマーミロですヘ(__ヘ)☆\(^^;)  それにお互いそれと知らないラヴラヴぶり、分かっているのに面白い。あ〜 全部読破したいぞ!こんな面白いシリーズがまだたっくさん未読なんて、世の中生き続けてみるもんだねぇ(^^;ゞ( 2月 10日)
星虫 岩本隆雄 宇宙に行きたい!と6歳の頃から願っていた友美に空から降ってきた星虫。それからわずか一週間 と、その後の一週間の話ですが、そのスケールのでかさと、10代の少年少女たちの瑞々しい地球や宇宙に対すする心、そしてほのかな恋の感情など、ほんと、こんなに気持ちにぴったりはまる心ワクワクする小説は久しぶりでした。なんだか気持ちをじゃぶじゃぶと洗濯してもらった気分だよ♪( 2月 9日)
漱石と倫敦(ロンドン)ミイラ殺人事件 島田荘司 えっと、まだ読んでいなかったよね??と、手に取ったれば、 記憶には残ってないのに、索引にちゃんと足跡がありましたよ(;^_^A ロンドンに留学中の漱石がべーカー街のホームズとワトソンを訪ね悩みを打ち明けたはずが、近くで起きていた殺人事件の解決に手伝ってる〜〜と言う(^^;ゞ でもね、ほら、こんなミステリー読みだから、トリックは納得さえできればいいので、最後の漱石とホームズやワトソンたちとの別れのシーンにしみじみ心打たれました。後年コナンドイルは薬中だったとかいろいろ取りだたされましたが、大昔、小学校の図書館で、黄ばんだ文語体のホームズ集を読みあさっていた私ですものね・・(あぁ、今は本当にいい時代ですね。欲しい本を手にれるためにどんな手段でもあるんですから。)( 2月 5日)
東京ナイトメア―薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹 涼子様の2冊目です。有翼人が結婚式場に死体を投げ込むから始まるど派手さです。登場人物も涼子様、泉田くん、宿敵(?)由希子警視とその部下のレオコン岸本のメンバーの他、女装趣味のジャッキーや、黒魔術を会得した大物政治家、人間的に腐ってる公安の刑事、とにかくいろいろさまざまな方々が敵になったり味方になったり〜〜 その中で網タイツにタキシードなんぞで暴れ回る涼子さま〜〜 そのせりふ一言一言がツボでありますれば、また必死なって続きを探す日々が始まるのでしょうね。( 2月 4日)
魔天楼―薬師寺涼子の怪奇事件簿 田中芳樹 立て続けの田中作品。しっかし、これこそが私のツボ!?超受けキャラのキャリア警視の涼子様。頭脳明晰スタイル抜群大金持ちで性格は最悪!一作目の犯人は大理石に棲むという伝説のサソリが、警視総監や検察庁事務官なんぞ、警察関係者のトップたちが200人以上も集まっているビルに出現する・・・というどこぞにありそうな設定でありながら、センスがいいのよねぇ。部下で奴隷で弟子で(そしてたぶん、むふふ)ある泉田くんの働きぶりとモノローグ、上司たちの言動、そして薬師寺警視の実力を伴う胸がすくような悪口雑言の数々、読み終わって、慌てて二作目も開きました。まだ二冊しか手元にないけど、ぜ〜ったい、他のシリーズも探すぞっ!( 2月 1日)
アップフェルラント物語 田中芳樹 それなら子供たちが主人公のファンタジーと銘打ってあるこれならいいかと思ったらば、なんとこれもまた侵略戦争の被害に遭いそうな、ヨーロッパの小国「アップフェルラント」の物語。 それでも王国縁の秘密を知っている少女と彼女を助ける少年と彼らを取り巻く大人たちの活劇は、なかなかどうしてどうして・・一方で侵略を逃れるための女王の態度、これも胸がすきます。けっこう戦いが多くてしんどいですが、それ以外は恋もあり、交渉の妙もあり、悪人がちゃんと悪いので、それらを成敗したときは、勧善懲悪的にとっても楽しめました。( 1月 28日)
七都市物語 田中芳樹 ウエディングドレス・・」に継いで2作めの田中作品でありますが、未来の地球、世界が7つの均等した都市の、戦い方のお話でありまして、もう、兵士の動かし方、地形の読み方・・ まったく私が読む本ではなかったのですが、とりあえず登場人物たちがみな際だって個性的かつ魅力的でありまして、階級はよくわからないまでも戦略を組む立場のみなさん、どれもこれも戦争(人の生き死に)が嫌いときてる。政治家と軍人の舌戦も面白いし、とにかくこんな堅い内容に、小技でユーモアが散りばめられていて、苦笑することしきり。作者、戦争を愚かしいと感じてらっしゃるのがとってもよく分かって、共感しながら戦い物語を読みました。( 1月 26日)
謎のクィン氏 アガサ  クリスティー お金持ちだけれども俗物で家族もいない傍観者としての生き方を貫いてくたサタウェイト氏の前に、恋愛の絡む事件の時に決まって現れるクィン氏。二人が(概ね)過去の事件の謎を解く物語ですが、ちょっと不思議で怪奇的な雰囲気の、大人っぽい短編集だと思います。ハッピーエンドが多いので、嬉しくて幸せな気持ちになりますが、クィン氏の正体はますます謎です。ででも知ろうとしない方がいいのかもしれません。つまりは、クィン氏が現れ、サタウエィト氏が人が変わったように謎を解き、周囲が幸福になる、そしてその物語のどれもみなとても面白いのですから。( 1月 21日)
寝台特急「日本海」(メモリー・トレイン)殺人事件 西村京太郎 いつも新聞記事を読んでいるようだと思っていた西村作品、これは熱くて面白かった!!犯人の悪辣ぶりに、最後の劇的な逮捕劇、やった〜〜〜!!でしたわん。(森作品なんかでは絶対こういうのってないだろね。)それにしても「日本海」に惹かれて買った本です。もう、秋田、羽後本荘駅、酒田、近所の地名が満載だし、昨年この列車を利用して京都往復してきたので、なんともなんとも身近で(^-^) でもこれが書かれてから20年も経っているのよね。寝台列車「日本海」はちゃんと健在で、そのあたりもまた嬉しいことですよ。世の中変化が大きすぎますから。( 1月 14日)
青の妖精
よろず電脳調査局ページ11
東野司 浦島かえでさんとは二度目にお目にかかります。そうしたら片山秀人さんもオジサンになって登場。最初のよろず11のゆきたろうの時よりは、私は面白かったです。感情に流れそうな一面もあるけれども、とりあえずありそうなシチュエーションの理由付けに納得ができるからね。それぞれのキャラが、もっとぶっ飛んだ性格を持っていてもいいと思いますがん??( 1月 10日)
地下鉄(メトロ)に乗って 浅田次郎 タイムスリップものだけですが、想像していたのとだいぶ違います。またタイムスリップ自体の理屈付けもないし、それを一番望んでいたのが誰かもよくわからなかったのですが、そんなん、全部度返しして、そんな時代があった、そしてそんな時代を父が生きていた、もうそれをその場で肌に感じること、そのためには話を聞いたくらいではダメでその時代のその場所にいるしかない、ってことですよね。生々しく、けっこう重い小説ですけれど、私たちの年齢は、読むべきだと思いました。( 1月 9日)
街の灯 北村薫 新しいシリーズになっているのでしょうか。 大正時代の上流家庭のお話ですが、令嬢の英子と(当時)女だてらに護衛と運転手になった別宮みつ子が、そういう階級の世界で起きるミステリーなどを解決する3編が載っています。私なんぞは、謎解きもさることながら、そのなんとも言えない大正ロマン、お着物や、お屋敷や、お集まりなんかの場面に実に心ときめくのですワ。別宮(ベッキーさん)が英子に立場をわきまえながら示唆する言葉なんぞも、胸がワクワクするざんすの。(って何語だい?)( 1月 4日)
夢・出逢い・魔性
You May Die in My Show
森博嗣 Vシリーズの4作目、なのかな?小鳥遊くんと面々が東京のテレビ局クイズの収録で〜す。紫子さんの企みで、紅子さんと3人とも女子大生に成りすましで〜す。保呂草さんもついでに着いて行ったら、局内で殺人が起きちゃいました、きゃ〜 っちゅうことで、また題名がしゅてき♪封印再度の「Who Inside」もそうだったけれど、こういうあたりがゾクゾクするほど好きなのよね。今回は実にミーハー気分で読みました。たまにはいいでしょ?( 1月 3日)

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