最近読んだ本です

(07’4〜 6 )

   (07’1〜 3)                                      HOMEへ

末枯れの花守 菅浩江 なんと鮮やかな色合いの、人の心と異形の者たちの葛藤でしょう。 菅さんの奥の深さに圧倒される作品です。花に心を託し、一つのことを願う人の魂に、永遠の魔力が声を掛ける。それを阻止しようとする我を鬼と呼ぶ美しい滅び。 いや、菅さんはいつも難くて、話の背景の詳細はイマイチ分からなかったりするのですが、雰囲気がダントツでありまして、もう、歌舞伎の絢爛たる世界にでも落ちたようです。それでもそれぞれのターゲットたちの気持ちはよくわかって、なんだかすっごい人ですよねぇ、菅さんって。( 6月 30日)
町長選挙 奥田英朗 あの、よいのでしょうか?マジ、ここまでモデルありありの小説で〜 でも面白かったです!シリーズの中では、今回の患者さんはすっごくマトモで、伊良部医師の方が育ててもらってくるくらい。治められた4つとも、全部後味が良くて、全部読み返しました。すっごく楽しい一冊です。( 6月 29日)
諏訪湖マジック 二階堂黎人 武田信玄の実際の墓を巡り、嘘と真実、政治とお金、そして殺人であります。それはもうたいしたトリックでありまして、すっごく納得なのですが、やっぱり、登場人物たちがあまり好きではないかも。( 6月 27日)
マンション殺人事件 西村京太郎 読む本がないときの西村本、でありまして、でもこれは5人も殺されるし、謎は謎を呼ぶし、被害者はあくどい奴らだし、最後に犯人には感情移入しちゃうような濃ゆい作品だったのですよ。それにマンションのお値段が微妙に納得できない・・と思ったら、なんと36年も前の作品でした。時代を彷彿とする場面もありますが、人ってちっとも変わらない、と思ったりもしまして、ほんと、人間は困ったものかもしれません。( 6月 24日)
風味絶佳 山田詠美 にゃんとも不思議な恋愛小説の短編集です。アメリカかぶれのグランマを持つ孫の話、恋人にしたかった友人が父親と結婚して義母になっちゃう話、婚家を出て好きな人のために一生懸命料理をする人妻の話・・・ 山田作品にしては、あまりエロエロしていないのですけれど、これでいてやっぱりお肉の味もいたします、風味絶佳であります。( 6月 24日)
定山渓・支笏湖殺人事件―寝台特急「エルム」の暗転 津村秀介 有名な方ですが、あまり読んだことがありませんでした。図書館から何を借りようか迷った時、支笏湖で長い時間遊んだことを思い出して、あの時を振り返りたいかな、と手にしました。常識的でいいですね。(殺人事件で常識的もないもんだが。)アリバイ崩しがメインの作家さんのようですが、私は人物描写でミステリを選ぶタイプなので、すっごく苦労されているであろうアリバイはどうでもいいんです(x_x) ☆\(^^;) 交換であることも共犯であることも早々と分かってしまったけれど、立証だけは必要でしょうから、その手順通りっていうのも、読み手を安心させますからね。( 6月 19日)
少し変わった子あります 森博嗣 大変変わったお話であります。名前もなく、場所も常に不特定な料亭で、やっぱり名前のない女将がおいしい料理と、とっても食べる仕草の美しい一回こっきりの変わった女性を食事の相手としてのみ提供してくれます。この不思議な料亭で学者先生は生きることを哲学しては、やがて何かに気が付くと消えてしまうわけです。いったい何に気が付いたのか、そしてどこへ行ったのか、本の中に答えはあるのでしょうか?なんでか脈絡もなく「ソフィーの世界」を思い出してしまいました。(でも私は好きなのよね〜 森作品。どこが?ってなかなか言えないのだけれども。)( 6月 12日)
薔薇盗人 浅田次郎 短編集です。どこか哀愁のある、普通の人の普通の暮らしの中でのため息ですが、ま、なんとか明日に向かって歩いてみよう、くらいの明るさはあります。(「奈落」だけは全然違う展開でしたけれど。( 6月 12日)
還らざる道 内田康夫 大きな会社の会長さんが、思いも掛けない場所で殺されまして、その死後、孫娘が祖父の覚悟のようなものを発見し、そこに光彦さんが絡んで・・という、最後も「やっぱりそっちに行くか」の内田作品であります。内容もさることながら、登場人物の名前に覚えがあるので、密かに大笑い(??)してしまいました。センセもここまで描写するかなぁ〜( 6月 8日)
名もなき毒 宮部みゆき またしても毒、であります 。が、今度は人の心に棲む毒・・ですか。「誰か」の続編で、そういう意味での覚悟はできていましたから、今の日本は確かにこんな状態かも知れないと、心寒くなる想いで読みました。動機のはっきりしない毒を使った無差別殺人の犯人たちの心の動き、それから他人を傷つけるために毒の言葉を吐き行動を起こす理不尽な女性が、平行して出てきます。決して読んでいて楽しくはないけれども、ほんとに私たち中堅の年齢の者には身につまされることがらが、今の社会には多すぎるのですよ。なんだかしみじみ日本の行く末を考えてしまいました。( 6月 8日)
邪魅の雫 京極夏彦 、でありますな。毒があるから、絶対にできないはずのことをやってしまう。連続殺人ではなく、連鎖殺人でありますゆえ、この関連性には酔っぱらってしまいそう(ーー;) しっかし、久々のオールキャスト、関口、益田、青木、木場、そして京極堂と榎木津、むははははヾ(≧∇≦)〃 中禅寺の講釈もさることながら、関連の加害者被害者たちのモノローグが、本文との色合いを異なるので、最初はなかなか読み進むのに時間が掛かったけれども、やっぱり面白くて、さもありなん、と思ったのでした。( 6月 7日)
ηなのに夢のよう 森博嗣 Gシリーズでありますゆえ、起承転結の「結」はないも同様。 ちょっと自分一人では無理だと思われる首つり自殺事件が相次ぎ、そこに例のギリシャ文字のメモがある・・という。 んでも、森氏って、どうしてこんなに自殺のことをGシリーズで語り続けるんだろう。ネット自殺を阻止しようという、壮大な副題でもあるのだろうか。私も自死について考え込んでた長い時期があったので(私が死にたいという直接的な意味ではなく)どうしても引っ張られてしまう。でも、萌絵ちゃん、なんだか急展開よ。すっごくオトナになった感じが、眩しいな。( 6月 2日)
チョコレートコスモス 恩田陸 実は奥田英朗さんと間違えて借りちゃったんですが、面白かったです。なんたって一気読みだし。演劇の役者さんや作家さん、演出家さんたちの話ですが、「ガラスの仮面」を彷彿とさせる二人の天才、響子と飛鳥の悩みと才能、なんともかんとも(^m^) もっともっと二人が影響し合う場面が見たいです!( 6月 1日)
<柊の僧兵>記 菅浩江 な〜んと面白い!!1990年の作品だそうですが、砂漠の惑星の原住民とものすごい科学力を持った異星人との闘いを、伝説の柊の僧兵とともに成し遂げていく少年たちの成長物語です。バリバリのSFだけど、若者達の前向きな姿勢や、僧兵たちのオトナぶり、惑星の環境などがとっても気持ちがよくて、最後は何度も読み返しましたよ。爽やかで後味のいい、もう一度読んで見たい一冊です(^-^)(5月 31日)
天狗殺し
-完四郎広目手控
高橋克彦 今度は龍馬も一緒に完四郎、魯文らが京都に向かい、その道行きや京都で起こる謎解きシリーズ短編集です。お映の予知がどんどん解明されていくあたり、なかなか気分いいですよん。( 5月 25日)
椿姫 浅田次郎 魂を揺さぶる(はずの)短編集です。シェという架空の生き物に癒される女性の話や、性別を超え、人間を極めて亡くなったゲイバーのママの話などが特に好きです。でもね、ほんとは泣きたかったのだけど、そういうどっぷりの人情話がなくて残念です。( 5月 23日)
夜陰譚 菅浩江 菅氏のホラー短編集でした(*´ο`*)=3 町の小さな図書室にまさか菅さんの本があるとは思わなかったので、狂喜乱舞して借りたら・・ 怖かった(ーー;) 狂気に取り込まれた人の心をそのまま文章にしているようで、とっても相互理解は不可能な、異星人との遭遇のような、なんとも言えない作品集です。菅さん、こういうのも書かれるんですね。でも舞踊や着物を主題にしていると、いかにも、本領発揮と、思いましたが。(5月 22日)
とかげ 吉本ばなな 何度目になるのかな、もう3度、4度と読んでいるはずなのに、最近のばななさんにはない、独特の世界だったのでびっくりしました。表題の「とかげ」がとても好きだったイメージだけが残っていたのに、こんなに苦しい話だったのか、と。当初に読んだ時は、苦しいとは思わなかった。私もずいぶん変わったんでしょうかね。今は樂に生きすぎていて、あの頃のこと、すっかり忘れてしまったのかもしれない・・( 5月 19日)
カクレカラクリ 森博嗣 大学生の回顧趣味(?)のオトコ二人が、同期の女子の実家をねぐらに、工場跡を激写に行ったところが、その女子は超お嬢様で、その村での言い伝えを解明すべく、彼女の妹や、反目する家の息子、代々村で絡繰り師と産婆をやっていた家系の学校の先生なんかがごったになって推理していくんですが、なかなかに爽やかでちっとも死にたくない珍しい(?)作品です(*^.^*) 若いって、いいですね♪ いやいや、両家の当主二人もとってもよかったです。( 5月 18日)
完四郎広目手控 高橋克彦 旗本で滅法剣術の強い完四郎だけれど、広目やさんの居候をしながら、ちょいとした事件を解決してゆく〜という、広告代理店とスポーツ新聞と私立探偵のごった煮みたいな時代物です(*^.^*) 仲間のみんながゼニゼニと騒ぐわりには、いつもかっよく引き際を心得ている仲間達、シリーズがまだ有りそうです。挿絵の広重が、と〜〜っても趣をプラスしています。( 5月 17日)
λに歯がない

 

森博嗣 Gシリーズというのは、お馴染みのみなさんや、ここだけのみなさんがたくさん揃っているのに、なんだか、なんだかな〜というシリーズものだけれど、これだけは公明正大に動機もトリックもある(?)推理小説のようだしたわ。生きることを辞めることへのこだわりは、やっぱりどうしても底辺を流れ続けているんだけれども。( 5月 16日)
元禄無頼(上・下) 栗本薫 センセ、これ、エッチ本な上に、ヤオイでSMだよ。おまけに上下2冊だ。天下太平の世の元禄時代に、意味もなく生かされている旗本の若者達の生き様〜 なんていうわりには、みんな惚れるけど、みんな死んじゃう。なんともかんとも・・・( 5月 14日)
河郵便は三度ベルを鳴らす 大原まり子 いや〜ん、イルとクラムジーったら、これで終わり??(~-~;)ヾ(-_-;)相変わらずの宇宙郵便配達のふたり、今回はやたら過去に結婚していたお仲間がでたりイルが結婚したり・・ あげく二人は訳あって結婚式を挙げちゃったり。イルの鬱屈ぶりが以前のようでなく、むしろ怪我で何度も死にそうになるけど、ふたりの友情というか愛情というか信頼関係はますます深まって、うふ、よいなぁ〜 ジュル( 5月 14日)
超・恋・愛 大原まり子 大原氏のシリアスな短編集・・というわりには夢落ちやら恐竜やら、ちょいとズレているのもあるけれど、みんな面白かった。純文学のごとき恋愛小説が一発目だったので、けっこうのけぞったよん。( 5月 13日)
青海豹の魔法の日曜日 大原まり子 処女少女マンガ家の念力の続編。登場人物は、時代も仕事も現代そのものなんだけれど、やっぱり微妙に(かなり)変(^m^) 波子さんのパワーぶりにもぞっこん。まるで不思議なことに、何組も結婚しちゃって、八方丸く収まる当たりも、かなりむふふ。当時のセンセの精神状態が偲ばれますね♪( 5月 13日)
中吊り小説 よしもとばなな他 電車の中吊りで連載された18編の短編集(エッセイ)ですが、初めての作家さんにたくさん会わせていただいて、これだけでも感謝です。 私も凝り固まった縄張りで、作家読みしてるもんねぇ( 5月 5日)
ハードボイルド/ハードラック よしもとばなな 昼休みに一冊が読めちゃった、中編がふたつ。同性愛の相手と別れて、彼女が死んでしまったことを引きずる女性と、姉の脳死から本当の死を待つ間の家族や姉の恋人たちとの関わりの、それでもちゃんと前を向いて歩き出せる2作品でした。( 5月 3日)
サリーはわが恋人 アイザック・アシモフ 再読だけど、ほとんど忘れていました。アシモフの短編集で、超感動!!とは行かないまでも、読むのを辞められない面白さです。( 5月 2日)
鬼女の都 菅浩江 コミケで京都そのもののような文章を書く同人誌の作家が自殺したため、彼女の暗示していた「ミヤコ」を暴くために集まった仲間たち。内容も登場人物もみな生き生きとして面白いのだけれど、何がすごいって、我ら田舎モノが恐れる京都人独特の雰囲気や、京都の歴史の真実と、観光地の嘘が、ほ〜〜〜んとにすっごい情報量で書いてある!!ニワカ京都贔屓になった私ですので、姪に送ってくれ!と弟に渡してきました。( 5月 2日)
こんにちわ!赤ちゃん よしもとばなな 2003年、マナチンコちゃんを産んだばななさんの公式サイトにも載っている日記。いやはや、なんたってかんたって日記でありまして、書かない部分はあるでしょうけれど、嘘は絶対に書いていないわけであります。お産の様子、生々しいですよぉ。でも、子供ってこうやって周囲に歓迎されて生まれてくるんだ!って、ほんとに勇気づけられる一冊です。サイトを覗いてみると、あのマナチンコちゃんもずいぶん大きくなったし、ヒロチンコさんのお顔もばななさんのお顔も満載で、楽しいですよん(^m^)( 4月 27日)
黒祠の島 小野不由美 仕事のパートナーだった葛木が消息不明になり、僅かな手がかりで夜叉島にたどり着いた式部が、島の排他的な視線と因習の中で彼女を捜す話ですが、すっごく濃密で次々に展開する事件や島人たちの態度に、もう止められず一気読みでした。最初に受けた島のイメージがどんどん変わっていったり、容疑者が式部の中で変わるたび、その理由にうなずいたり、会話の中だけの登場人物と面会した時の感激、そして紆余曲折(なんてもんじゃなくて、もはや生き死にの段階)果ての最後の三行、やっと胸が晴れた感じ。力強い面白い作品でした。( 4月 24日)
うたかたの楽園
センチメンタル・センシティヴ・シリーズ
菅浩江 ナツミと亜美の コンビにもう一度会いたくて、ネット中古屋さんを網羅、また新しい登録をしてしまいました_(^^;)ゞ うん、面白かったです。ロータス・イーター島という南国の楽園に休暇に来たつもりが、テロやら恩師の誘拐やら〜〜 シンシア、タロ、サム・・お馴染みのメンバーに3流新聞の記者マックスが登場!その楽園にはセンシティヴの子供達がたくさんいた!ってんで、製薬会社の企画なんぞも出てきて(このあたり、五人姉妹を彷彿とする。)なかなか侮れない社会派でもある、でもセンチでラブラブな一冊でした。なんで菅氏、続きを書いてくれないのかな〜〜
( 4月 23日)
満ち潮に乗って アガサ・クリスティー 未読を発見してとっても嬉しい(^.^) 田舎の一族の唯一の金持ちが死んで、若い未亡人に遺産が転がり込み、そのお金をあてにしていた一族が多いに困惑し、その未亡人と兄とスッタモンダがあり、そこに殺人やアブナイ恋愛などが絡む・・というポワロもので、まさに( 4月 21日)
歌の降る惑星
センチメンタル・センシティヴ・シリーズ
菅浩江 超能力者のナツミと亜美のコンビが、能力センターの要請でシンシアコンツェルンの事故の対処に向かったのだけど、ボケとツッコミのごとく問題ありありながら、異星人との遭遇やロボットに感情を教え込む研究者パメラの救出などSF満載ながら切なくて、優しくて、やっぱり最後は泣いちゃいました。続編があるようですが、もっとくたくさんシリーズで出ていたいいのに!と思うくらい愛しいキャラたちです。( 4月 15日)
物体Mは私の夢をみるのか 大原まり子 作家の「私」は朝の電話のベルに驚いて千個に分裂しちゃったり、太りすぎて余ったお肉が物体Mになったり。 なんともシュールで想像しい、まるで私の夢の内容のようなお話です。大原氏はけっこう楽しんで書かれたかな?私はちょっと疲れたけど。( 4月 11日)
プラスティックのしゃれこうべ 草上仁 草上氏の20代の頃の作品。 ちょっとしゃれが効いてる、いつものほんわり、ゆっくりしたものとは違う感じでしたが、タイムカプセル会社の社長が、埋められた自社のカプセルが千年後にどうなってるのか、タイムマシンを作って見に行き、その結果に右往左往する「タイムマシン」とかおいおい、であります。「チキンラン」は優しくて切なくて悲しくて、一番好きかも。( 4月 7日)
スウェーデン館の謎 有栖川有栖 有栖川が取材で行ったペンションの隣の家で起こる殺人事件。 奥さんがスエーデン出身の人なので(当然美形!)雪の福島、山と湖とログハウス・・よい雰囲気であります。足跡トリックものですが、そんなことより(いっつもごめんなさい、苦労されてるトリックをどうでもいい、って言う本読みで)登場人物の個性がみんな生き生きしてるし、犯罪を犯してしまう心理、それを隠そうとする心理などが、解説の宮部さんで、すっごくくっきりと際だちました。オトナのオトコとオンナ、十分に納得できますです。( 4月 6日)
敵は海賊・猫たちの饗宴 神林長平 ↓が第三作で←が二作目でした。順序は逆だけどアホさはこっちが上。(~-~;)ヾ(-_-;)人間がコンピューターによって猫だと思いこまされほんとに体も猫になって、ほんで、なんでか軍と海賊課とのベースバール、ほんとにハチャメチャ。今回はカッツという頭脳系異星人の野望とヨメウメイとの戦いもあります。なんかアプロとラテルとラジェンンド ラの漫才を見た後ヨウメイが出てくると、急に冷え冷えとして、なんか真賀田四季を彷彿としてしまうんだわ。変な私。( 4月 4日)
敵は海賊・海賊たちの憂鬱 神林長平 ラテルとアプロ、敵は海賊のはずなのに、首長候補アーマデュークが海賊ヨウメイを狙っていてその三竦み状態ですな。このアーマデュークが死なない。どうやっても生き返る。おまけに言ってることがあまりのも正論で、それで周囲が憂鬱になるわけです。正義が憂鬱を誘発する、ってのがけっこう笑えるわけで、そんなもんはアプロに食われてしまえ!という人生の山を越えたオバサン(私)はどんどん引き込まれる、という寸法ですな。どうしても死なないその有様と、それをなんとかしようというヨウメイの会話がクライマックスでしょうが、もう少し劇的だとよかったな〜〜 それでもそこだけは二度読み返したけど。( 4月 1日)

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