最近読んだ本です

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四季 冬 森博嗣 哲学書みたい。(って読んだことないんだけど)飛び抜けた天才、まぁ天才、普通、そして私程度(は、登場しないけれども)何故生き続けていくのだろう、という答えを一生懸命自問自答して、でもやっぱり得られないみたいな。天才四季ははっきり見つけたのかな?クローンや不老や殺人や愛、四季にとっては解決済みかも知れないけれど、やっぱりまだ悩みの中のように感じました。 ( 3月 30日)
四季 秋 森博嗣 真賀田四季より、犀川と萌絵の(主には萌絵だけの)恋愛観で、これがとっても面白かった。犀川先生って、へっくんだったのね・・ 春、夏とは異なった、犀川と萌絵の恋愛小説と読んだ方がいいと思います。ミステリではなく恋愛小説のジャンルですね。謎解きじゃないんですよ、恋と愛の違いとか、嫉妬や許すことをどうやって納得していくか、の過程を、お馴染みの睦子叔母の他、な〜〜んと犀川のお母上まででてきて(なにしろ犀川がへっくんだったのだから、お母上はあの人、妹の義同世津子さんのお母上は、じゃ、あの人だったわけで)これら人生の先輩の言葉がとにかく納得できちゃう。 二人の行く末を気にしていた私にはそういう意味でも嬉しい一冊♪ ほっほっほ、本格ばっかりの頭でっかちの方には、この面白さはちょっとわかんないかもね⊂(;^^)=○()/>.<)/  ( 3月 28日)
敵は海賊・海賊版 神林長平 ラテルとアプロの海賊課。 ヨウメイというとんでもない凄みのあるかっこいい(!)海賊の一味が絡んで、王女の誘拐やパラレルワールドが重なったのか、主要な登場人物が全部二人ずつ出てきたり、けっこう難解。アプロも「プリズム」で初めて読んだ時にはここまでシッチャカメッチャカの性格だとは思わなかったけれど、アプロの個性が百倍アップです。私は、海賊課の一人と一匹と一機の会話を読んでいれば、ま、それで十分楽しめるのですけれど。( 3月 27日)
封印再度 森博嗣 WHO INSIDE 英語題が「ふー いんさいど」ですぜ!ここからもうのけぞってしまいましたが、内容もこってりと面白かったですよ〜〜 真賀田四季が絡むと、どうもアブナイ森作品ですが、これはもうS&Mシリーズバリバリの頃だったので、犀川と萌絵の関係も、無我天地の箱と壺と鍵の謎も、ほんとにむふふです。ただ、動機がね、また急に哲学的になっちゃうわけで、森さんの根っこって、やっぱりこのあたりなんだろうか・・と。そういうことではS&Mシリーズは、もう終わったようなもんだしね・・ 楽しみがなくなっちゃったかな〜( 3月 18日)
エイリアン刑事1(下) 大原まり子 上巻では、実は殺されたレイに乗り移った異星人ラスは、レイの体を修復し、レイの記憶に依って行動してはいたのですが、やっとレイの意識が戻って、本当の共存生活が始まるのです。でもって、犯人も次々と組織のボスとかコールドスリープから目覚めた過去の大悪党とかに乗り移って行くわけで、最後はタイマンを張るしかないわけですよね・・共に戦う仲間たちや、とんでもないロボットカーとか武装人間、いろんな登場人物に驚き、レイとアキとラフの3人の恋愛模様もとっても面白いです(^.^)( 3月 22日)
エイリアン刑事1(上) 大原まり子 遙か宇宙を犯人を追いかけてきた異星人の刑事が、2198年のトオキョウの刑事レイに入り込んで、奇妙な共生生活が始まるのですが、当然犯人側も別の人間を乗っ取って殺戮を繰り返します。それを追いかけるエイリアン刑事と彼を取り巻く刑事仲間や親、隣人などが、とにかく生き生きと魅力的♪恋いやら、肉親の愛憎やら、そういう感情たっぷりで、面白いですよん〜( 3月 22日)
四季 夏 森博嗣 四季は13歳であります。あの「F」の現場、妃真賀島の研究所が作られている所ですが、四季の恋い(?なのかな?)とか、研究のためのブレーンたちの人柄とか、ま、四季が特別過ぎるので一般の感覚で測ってはいけないのでしょうが、もう、痛々しいですよ。瀬在丸紅子さんのVのメンバーも出てきますが、ちょっと年齢が微妙すぎて、別の世代の人たちなのかしら、と思うあたりもあります。( 3月 18日)
四季 春 森博嗣 S&Mシリーズでお馴染み、真賀田四季の子供時代。天才少女と誉れ高い彼女でありますが、その頭の中の容量の広さゆえか、別人格もたくさんいるみたいだし、両親や兄弟もワケアリでありますが・・ 天才の孤独、違和感、無理解なんぞを森さん自身があまりにもたくさん味わってきた、ってワケかな?とりあえず殺人は見過ごされるべきではないとは思いますが、ストーリーに関係なく、寂寥感がひしひしと伝わってくるので、好きです、はい。( 3月 17日)
体は全部知っている よしもとばなな 一冊の文庫に13もの作品が入ってる短編集はばななさんいは珍しいのではないでしょうか。あんまり不思議なことも、オカルトなこともなくて、人の心の底に沈んでいる優しさが、日常の疲れから解き放された時、ふ、っとその人の表面に浮いてくるような、希望の光が見えるような一冊です。( 3月 16日)
推理短編六佳撰 北村薫
宮部みゆき
アマチュアの人ばかりですが、みな面白かったです。文体に慣れない方の作品は、どうしても読むときに妙なところにひっかかって進まなかったりするのですが、暗号時の遺産モノあり、不倫モノあり、少年探偵団から、萬相談所の坊さんまで、みんな非日常で面白かったです。( 3月 16日)
たまゆらの鏡・大正ヴァンパイヤ伝説
 -六道ヶ辻
栗本薫 とうとう洋行帰りの伯爵まで登場。 これは田舎の殿と家老の娘達の何ともきらびやかな暮らしの中で、とんでもないお金と美貌と気高い気品を持つ者がたちがやってきて、これまた豪華絢爛な怪しい雰囲気で二人を誘うわけですな。ヴァンパイヤに見込まれ、仲間に入ろうか・・というあの危うい雰囲気、わかりますねぇ そのあとの大導寺竜介の登場で、ぐっと現実的な終わり方ではあるのですが。( 3月 14日)
六道ヶ辻
死者たちの謝肉祭
栗本薫 これは大導寺家と大道寺家の千年の因縁の物語でもあり、戦後の殺伐とした焼け野原の東京で、何を目的に生きて行けばいいのか、そしてこんな時代でもやっぱり存在した華族の血を持ち続けている存在。でも怖いです。人を超越しちゃって感覚なんだもの。 ( 3月 13日)
黒染の桜-六道ヶ辻 栗本薫 よし!っと覚悟するほどのこともないのですが、この際六道ヶ辻を全部読んじゃおうと思い立ちました。これは大戦前の昭和を過ごした華族様たちのなんとも優雅できっぱりとした生き様死に様のお話。今までのシリーズでは一番面白かったかも。美しく由緒正しい家柄のおボ坊ちゃまお嬢さまたちの、学習院での学校生活や、幼なじみ同士の婚約、殺人や上海に渡っての日々・・ 謎を解き明かすのが、その関係者の孫達、っちゅうのもまたなんともかんとも風情がありまして、だけど、ちゃんとした恋愛とか信頼とかが見えたのが好きな理由かな? ( 3月 9日)
地球儀のスライス 森博嗣 またも森作品の短編集。S&Mシリーズも、Vシリーズも萌絵ちゃんと小鳥遊くんの接近遭遇もあり。でもさ、「地球儀の輪切り」だよ。すっごい題名だよね。スライスされた地球儀を想像するだけで、十分に一編の作品な感じ。( 2月 28日)
今夜はパラシュート博物館 森博嗣 もう今回は飽きもせず森作品驀進です(^.^)V これは短編集で、萌絵ちゃんと犀川さん、萌絵ちゃんと小鳥遊のニアミス(??)そして森作品ならではの生と死の崖っぷちとか(どこまでもメンタルな部分でね)思いこみが夢になったのか現実になったのか境の見えないような、落ちのない作品集。時々、このまま終わるの??ってのが確かにありますよね。だけど感覚だけでならすごく分かるから。( 2月 26日)
スカイ・クロラ 森博嗣 ストーリーなんてないに等しい(x_x) ☆\(^^;) 生きると言うこと、生き続けて行く意味を、カンナミはずっと考えている。戦闘機に乗り、敵を殺し、替わりに自分も殺されたい・・? 全編に漂っている退廃的(と言っていいのか?)な雰囲気にとても惹かれた作品でした。作者の森氏、ずっとこの世と自分の違和感を感じ続けながら生きていらしたのだろうか、とそんなことをつくづく感じてしまいました。きっとたくさんの読者がそこに共感してしまったのですね。 ( 2月 26日)
月は幽咽のデバイス 森博嗣 余韻のままにまた森作品を。こっちは紅子さん(?)シリーズ。またしてもお金持ちの家でたくさんの人がいるのに人が死んでいた!「オオカミ男」がいるという噂のあるその家にはとんでもない設備のオーディオルームがあります。私は3作目だけど、実はあんまり好きじゃない。キャラはなかな強烈だけど、素直な愛情よりも駆け引きや過去の複雑な人間関係が尾を引いていて、事件が解明されても嬉しくも切なくもないのだす。この中のメンバーの誰かがラブラブだったらまた違うかも知れないけど。( 2月 23日)
有限と微少のパン 森博嗣 これは面白かったです。今まで読んだS&Mシリーズでは一番!萌絵の昔の許嫁が作ったテーマパークに招待され、そこで萌絵は真賀田四季に会う。そして事件の中集まる犀川やゼミのみんな。今回は世津子さんと双子のお嬢様たちも出てくる(?)よ。それにしても森さんの四季への愛情というか思い入れというのが、四季の言葉や表情にとてもよく感じられて、読む私達も得体の知れない天才を恐ろしいだけでなく、かわいい、とか、愛しいとか思ってしまって、テーマはもう少し違い位置にあると思うけれど、なかなか切ない一冊でありました。( 2月 22日)
魔性の子 小野不由美 小野作品2作目にしてはやや邪道の「一二国史」とかいうシリーズ作品の番外編のようでしたが、けっこう怖いです。高里少年の周囲で起こる数々の事故や死を祟りだとして彼を恐れ無視しようするのですが、教生の広瀬は高里の孤独ぶりに共感し助けそうとするのですが、その「祟り」がだんだんエスカレートするし、この世のものでないものも出没するし、どんどん非現実的になってくるあたり、やれやれ、もっとやれ!と(x_x) ☆\(^^;)  でも最後、戻った高里と、残ることしかできない広瀬の悲しみ・・ ほんとに悲しかったですよ・・( 2月 19日)
美妖士 六道慧 決して品があるとは言えません。最初からある程度覚悟はしていましたが、それがけっこうはまるのは、時雨のズレ具合と本人も知らない力、家族のぶっとび具合、全編の会話の妙でしょうか。日常に疲れた時など、美形で性別不明で、能力も根性も不明な、なんでもありのこんな一冊は心をほぐしてくれますよん。( 2月 18日)
ミクロの決死圏2
―目的地は脳〈下〉
アイザック・アシモフ の中って、テレビとかでシュミレーション画像にされたのを見たことはあるけれど、やっぱりワケがわからないので、そういうところは当然斜め(x_x) ☆\(^^;)  ソ連のミクロ化の技術とアメリカ人であるモスリンの脳神経の技術は、命からがらに生還したメンバーの仲(?)を越えて、政治的な問題に????
イデオロギーたらよく分かりませんが、実はミクロ化的には大成功でも脳神経的に失敗だったはずのこ脳旅行、実は大きな成果があって、それに気が付いたソ連側からやっとこさアメリカに逃げ戻って、これから互いの研究を共同化できるか、ってところだけども、本編はメンバー5人の言葉のやりとりやら愛憎やら、実に懇切丁寧に書いてくれていてそこいらが、アシモフ氏の独特の語り口だわなぁ と「夜明けのロボット」以来思っているのであります。( 2月 14日)
プリズンホテル春 浅田次郎 なんと、やっとネットで注文できて、届いた本日一気読み!!嬉しかったワン、手に入れられて♪
木戸ちゃん(!)文学賞にノミネートされて、それを知った富江は大喜びだったのに、そのまま姿を消してしまった・・ いつか清子と結婚して、美加も子供になっていたけど、今回はその文学賞関係の編集者たちと発表をプリズンホテルに行ったらば、手違いで52年も懲役されていた先代の舎弟がやってきたり、繁の担任の先生が木戸にあこがれてやってきたり、その教え子が子供と共にやってきたり、今回もシッチャカメッチャカ。賭博のところはよくわかんないし、あまり得意な分野でないので、かなり斜めに読みましたが、賞発表後、富江との電話にぼろぼろぼろぼろ・・と泣いちゃうワケです_(^^;)ゞ もう徹底的にベタで、まったくスマートじゃないのに、この性格崩壊者にすっかり振り回されて引きずられて、よかったね、こんなに周りに愛されていたことに気が付いて・・なんて、ほんとにお安い私(;^_^A( 2月 13日)
ミクロの決死圏2
―目的地は脳〈上〉
アイザック・アシモフ この本、見つけられたことが嬉しかった(^.^) アメリカの神経物理学者が、ソ連のプロジェクトのためにかなり強引な手段で連れていかれ、まったく信じていなかったにもかかわらず完全にミクロ化されて仲間4人と共に、昏睡状態のミクロ化を発見した科学者の脳の中に入っちゃうのですが、いや、そこに行くまでの説得のされ方とか、仲間達の微妙な人間関係、当時のアメリカとソ連の互いのイメージとか、あんまりミクロ化と関係のない上巻でした。さて続きは?( 2月 13日)
チェックメイト(前・後) 新井素子 素子さん、私は疲れました(x_x) ☆\(^^;)  コバルトシリーズですし、ブラックキャットのいきさつは知らないし、語り口がくどすぎて、前編後編の長いお話になちゃって、ま、どっかの組織に属する恋人同士が分け合って別れて、敵対関係になっちゃって、方や絵画展を開いてえさを撒き、方や意地でもそれを盗まなくちゃならない・・みたいな。みなさん、それぞれ魅力的はあるのだけれど、ちょっとしつこくって、初めて素子さんの小説では、ダメだ、着いていけない、と思ってしまいましたε=(/。\;)( 2月 9日)
夢を見ずにおやすみ 鷺沢 今まで読んだ鷺沢作品の中ではいっちばん面白かった(^m^)自分より年下の父親の愛人の愚痴につき合う青年、数多い夫の愛人の一人から相談を持ちかけられる中年の妻、忙しすぎる暮らしの中で、一瞬自分の位置が見えなくなったり、夫婦関係を再認識したりする若いカップル・・ 関連短編集ですがけっこう深刻な日常なのに、大笑いちゃう私は妙なのかい??とくに離婚も喧嘩も面倒くさい、自分は一生洗い物をやって過ごすのかい、というつぶやきは、しみじみ胸にしみますな。微妙に関西弁なので、内容のわりにあたりが柔らかくあっけらかんとしているせいかもしれません(^。^)( 2月 7日)
ふたたび赤い悪夢 法月論太郎 アイドル有里奈こと美和子が殺人事件に巻き込まれて、法月親子に助けを求めてきますが、17年前の出生の秘密がその鍵を握るのですが、「頼子のために」は未読でありまして、それをず〜〜っと最後まで引きずっている倫太郎にはちょいとなじめませんし、いろんな講釈がやたら多くて、やたら長いのでありますよ。(いや、この講釈の中身こそ、作家さんが言いたいことかも知れませんが)芸能界のドロドロや、親たちのワケアリが、意外と私は苦手でして、けっこう読むのに難儀しちゃいました。なんでが法月探偵にあんまり魅力を感じることができないもんで、それが一番の原因でしょうけれど。( 2月 7日)
水曜日のジゴロ
(伊集院大介の探究)
栗本薫 昨年発売の文庫でして、同年代の栗本氏には今の若い人たちへの危機感を共にするのでありますゆえ、ちゃんとそれを伊集院さんに代弁させていただくことにいつも感謝してるのではありますが〜〜〜 (こんなことを書いてもいいのかな?)栗本氏、乳ガンを手術されたでしょ?ホルモン治療もされるんですよね。(いつまでかは分かりませんけど)そうすっと、副作用ですっごくえっちに過敏になる、ってものの本で読んだ記憶があります。(ずいぶん昔ではありますが)樹さんも我らと同年代でありますから、気持ちはほぼ重なっていますが、栗本さん、ここまで描写します??これは栗本さんの趣味?本音?それとも過去(?)のお薬の副作用なのでしょうかぁ〜〜( 2月 6日)
プリズム 神林長平 ということで硬派の神林さんです。言葉、色、想い、創造主も作られたものも、その想いゆえにけっこう重たいです。星雲賞受賞の連作短編ですが、まだ続きがあるんじゃないでしょうかね。このままでは納得できませんよ。( 2月 6日)
ウオッチャー 草上仁 買ってみたらば、記憶にありました_(^^;)ゞ でもまた、一字一句全部読みました。最近神林長平氏に落ちているのですが、草上氏とイメージがどこか似てるんですよね。だけど草上氏がソフトで、微笑ましくて、分かり易い感じがします。神林氏は硬派で、感情よりも論理的、というか。もちろん両氏とも大好きな作品を書かれるかたたちです。巡り会えて嬉しいです(^.^)( 2月 3日)
プリズンホテル冬 浅田次郎 偉大なるアルピニスト、イジメられっこで死にたい太郎、木戸の追っかけ女性編集者、患者を安楽死させちゃった医師、はては金ぴかの阿部まりあまで登場して (ヤスとはどうなったの?)またしてもシッチャカメッチャカですが、今回仲叔父はあんまりかっこよくなかったのね、自分が癌だと思いこんじゃって。んだけど、木戸の清子への行動とは裏腹の想いと、子供の頃の思い出にぐしぐし泣いちゃって、ほんとにズルズル涙が溢れて、私がこんなに人情話(?)に弱いとは今まで知らなかったんで、続きが読みたくてアタフタしてるんだけど、どこの中古屋さんでも、ネットでも見つからなくて、腹いせ(?)に新しいサイトさんで別の中古本を10冊ほど注文してしまいました。(??)( 2月 2日)
夏と花火と私の死体 乙一 友人の大絶賛と世論に乗ってみたのですが、私は相性が悪いみたいです。これで2冊目ですが、気持ち悪さと違和感だけで、なんとも後味が悪いの。ま、ホラーなんだから怖くて当然なんだけど、ただそれだけで「すばらしい!」と言えないのがワガママな読者なんです。ごめんなさいね、いつかまたお会いしましょう。( 2月 1日)
プリズンホテル秋 浅田次郎 いやぁ、今度は警察の慰安旅行と任侠団体さんと、指名手配犯と売れない歌手と・・ そしてね、木戸のオンナ清子の娘のミカちゃんがな、またしてもなんとも健気な役どころで、ほんとにちょっと生き方はみな激しいけど、人情深くて優しくて、感情が豊か! 早く続きを手に入れたいものです。ほんとに今すぐ読みたいよぉ( 1月 31日)
ひとめあなたに・・ 新井素子 六日後に地球に隕石がぶつかって世界の終わりが来るというニュースに、二十歳の圭子は癌のため別れを告げられた恋人朗に会いに、、すべての交通手段がなくなり、突然の現実に狂い始めた人々の間を歩きながら行く道すがらのいろいろな出会い・・ 怖いです(^ヘ ^; )そう言う状況ですからみな普通じゃなくて、包み隠さない本音爆発ですけど、全部納得ながら、こういう小説は若くないと書けないよね〜 とも思います。激しさと勢いに脱帽でありますな。( 1月 29日)
東亰異聞 小野不由美 初めての作家さんです。ん〜〜 どうでしょう(~-~;)ヾ(-_-;) 明治維新後の帝都の闇で繰り広げられる殺人事件。火炎魔神や闇御前、不可思議でおどろおどろしていながら、それが次第に鷹司公爵一族のお家騒動へと繋がっていくのですが、犯行の全貌が明るみに出ても今ひとつだったのですよ、最後はとんでもパラレルワールドでございました。ストーリーは嫌いじゃないけど、あんまり強烈に惹かれるキャラがいなかったことが、私にはちょっと・・でした。( 1月 26日)
金田一耕助の
 新たな挑戦
亜木冬彦 五十嵐均 服部まゆみ 霞流一 羽場博行
斉藤雫 藤村耕造
姉小路祐 柴田よしき
横溝賞受賞のみなさんが、金田一耕助名探偵の小説を書いてくださいました(^.^) すっかり老齢した金田一さんだったり、やっと本陣殺人事件を解決した直後の金田一さんだったり、なかなか面白いです。非常に固定したイメージのある探偵なので、どなたが書かれても金田一は金田一なのですが、文体が非常に違うので、ご自分の作品はどんな書き方をされているんだろう、と、そういう興味も湧きました。( 1月 23日)
千の顔を持つ男D
モルガナの鬼

 
六道慧 縁切りや シリーズ、その5です。飛び込み自殺の現場で目撃される緑色の少女の幽霊と、能の家元に巣くう邪気と戦うお馴染みのメンバーですが、自在に姿を変える悪霊にますますワケがわからない(-"-;) カインに降りた安倍清明と張り合うようにアズミにも葛の葉が憑依するし、どれもこれも邪気を発してますますシッチャカメッチャカ。でもちゃんと「自分で死のうとしたらいけない」というメッセージを繰り返し言っていまして、それはよく分かります。もう内容よりもメンバーの関係が好きなばっかりで、まだまだ読み続けたいと思ったのですが、現時点ではこれがシリーズ最後のようですね。( 1月 20日)
千の顔を持つ男C
ピンジュラーの鏡

 
六道慧 縁切りや シリーズ、その4です。今回は、あららアパートのドアを開けたら サララとアズミがカインを取り合ってる〜〜!と、いつのまにかこの二人も縁切りやのメンバーになっちゃったみたいですね。摩利が依頼主の美しい女性に恋をしたばっかりに、サラブレッドの牧場や競馬場で非常にややこしくなるのでありまして、ますますワケが分からない(ついていけない)展開と派手な殴り合いと、結局いつ勝ったの?という終わり方ではありますが、モテモテのカインと仲間達の思いやりだけで十分です。( 1月 19日)
千の顔を持つ男B
カドケウスの杖

 
六道慧 カインと、摩利の縁切りや シリーズ、その3です。に浮かぶ物体を見て石化する人々と、何かに憑かれた女優を救うべく、もうハッチャメチャに戦う二人だけど、なんと前シリーズのアズミがちゃっかり二人の間に居座っていまして、カインを狙って大騒ぎ!そして今回カインに降りてきたのが天草四郎ときているε=(/。\;) アクション部分は時実は想像力が追いつかなくて、ちっとも頭に描けないのですが、 摩利の高所恐怖症ぶりや、女優の娘、八歳の裟良々がキュートなんだわさ。ベタで飛びすぎのストーリーだけど、この勢いと3人のラブラブぶりがむふふであります。( 1月 17日)
千の顔を持つ男A
アルビオンの死の木

 
六道慧 カインと、摩利の縁切りや シリーズ、その2です。今回はロッカーのアズミが登場。いや、オバサンは、こういうタイプにくらくら来るのですよ、見え見えなのにね。植物が人間に恨みを持って、人を根絶やしにしようとするなか、楠の精に助けられながら、なんとかアルビオンの怨念を断ち切る・・・ という話なのかしらん?とにかくストーリーよりも、美形の男達の友情(!!?)を読むばかりですから(x_x) ☆\(^^;) ( 1月 15日)
乱鴉の島 有栖川有栖 本格ミステリの方でありますが、いつもトリック抜きで人物描写や人の心の動きばかり読んでる私_(^^;)ゞ 休暇に行った島を間違えちゃって、そこに集まった人々に疎ましがられながらも、起こった殺人事件に首を突っ込む火村と有栖川のコンビ。IT社長の描写が、はじめは好意的だったのに、だんだん粗末な扱いになってくるあたりが、昨年の現実を重なったりしますし、犯人の動機もそれでいいのか?っても思いますが、島の雰囲気がなかなかうろんでよろしいわ。要は、火村と有栖川が仲良しなら、私はどうでもいいのです(x_x) ☆\(^^;) ( 1月 14日)
プリズンホテル夏 浅田次郎 のけぞりましたです。作家の木戸が叔父のホテルへ行ってみれば、ぬあんとそこは任侠団体様専用!新しくやってきたカタギの支配人や、元のオーナーの幽霊、熟年離婚を考えているフルムーンの夫婦や一家心中希望の家族などが紛れ込んで、もう大騒ぎの一泊二日でありますが元夫婦や親子の対面、果ては殺人まで起こっちゃう、大笑いした後は涙で文字が読めない、感情乱高下の実に面白い一冊でした。私には「きんぴか」以上ですね!!( 1月 13日)
溺れる人魚 島田荘司 ごめんなさい、けっこう重い内容で、斜めに読んでしまいました。ロボトミーの手術やナチの実験や人種の迫害や、文体は淡々としてるし、ミタライは一層颯爽としていますが、筋を追うのも辛い部分があり、深く考えられませんでした。島田さんの作風らしい、とも思いましたがね。( 1月 11日)
さくら日和 さくらももこ ってことで、続けてエッセイです。う〜ん、「たいのおかしら」ほどのことはなかったでしょうかね?こちらもプライベート出しまくりで、有名人の方も出ていらして、なかなかご発展でありますね、と思いますが、お子様にウソはつかない方がいいと思うのですが?もう少し母親業も頑張って欲しいかな、と思ったり、ね。今は環境がギスギスしていますから、まるこの時代のように、ほったらかしでも子供は勝手に育つ、いう時代でもない気がしました。( 1月 10日)
私はそれを我慢できない 鷺沢 何編か読んでいますがエッセイは初めて。それも表題通り、我慢できないこと、腹の立つこと、あれやこれや〜〜 であります。私生活の暴露満載で、へぇ こんな方だったのか、と共感以上に目から鱗でありました。( 1月 10日)
今はもうない 森博嗣 キャキャキャ〜〜と、最後は笑ってしまいました_(^^;)ゞ が、ね。森先生、これはダマシってもんじゃありませんか?幕間の萌絵と犀川の会話の雰囲気は、実に大好きで、この妙な間というのが絶妙なのですが、隣の別荘で見つかった姉妹の死体は隣り合った部屋にあり、どちらも密室だったということで、そりゃ、燃えるわけですね。だけどもさ、最後にご本人もおっしゃっているけど、エピソードを端折っちゃつまらない〜〜 あれだけエピローグをいろいろ書いて下さっているんだから、それくらいサービスしてもよろしんじゃありませんこと??( 1月 7日)
蒼い記憶 高橋克彦 「緋い記憶」「私の骨」がのけぞるほど好きだったので、これも見つけた瞬間からドキドキしました。記憶を掘り起こすホラー短編集ですが、ほんとに怖い、過去の殺人や、悪魔払いとか、宗教とか非現実な話の一方、亡くなった妻との愛情の確認や、昔の友人たちとの会話から出てきた真実とか、日常のほのぼのとした作品もありまして、バラエティーに富んでいます。読後感もそれぞれで、なかなかでありました。( 1月 6日)
かまいたち 宮部みゆき 再読でしたが、それなりに覚えていました。(いつもは綺麗さっぱりに忘れているんだけど_(^^;)ゞ )お初の初めての登場と、辻斬りに間違われる「お耳」の存在、とても印象に残っていましたから。「かまいたち」はけっこうなラブストーリーでもありまして、宮部さんは時代物も、するすると入ってきたのでした。( 1月 3日)
モンローの指紋
 
六道慧 今年最初に読んだ本が〜〜 ( ̄ω ̄;) いえ、ストーリーは勢いがあって、007真っ青の装備満載の車や、意思通りに変わる洋服、めっちゃ頭のいい、人造コオロギちゃんなどを従えた風子、虹子、撫子の3人組と風子の夫の美形伊織、その祖父と友人のマッドサイエンスト達が探偵社を開いちゃったんだから、そのハチャメチャぶりは度肝を抜かれるのだけど、文体が品くだれるので、今ひとつなのでしたε=(/。\;)( 1月 2日)

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